「俺の家の話」早くも1桁 面白いけど数字が取れない「クドカンドラマ」の謎を解く
「俺の家の話」(TBS)は、宮藤官九郎と長瀬智也の最後のタッグという意味でも今クールの注目ドラマだ。1月22日の初回視聴率は11・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)だったが、29日の第2話は9・7%と早くも1桁に。西田敏行や荒川良々などクドカンドラマの常連も登場し、評判はなかなかいい。それでも数字が伸びないのはなぜなのか。
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今年3月にTOKIOを脱退、ジャニーズ事務所も退所する長瀬にとって、「俺の家の話」は最後の連ドラと言われる。ラストを飾るのはやはりクドカンの脚本だった。
2人のタッグはいずれもTBSで、2000年の「池袋ウエストゲートパーク」、05年の「タイガー&ドラゴン」、そして10年の「うぬぼれ刑事」以来、4本目となる。いずれも“名作”と呼ばれ、ファンも多い作品だ。それだけに今回も前評判は高かった。
視聴率いく!
今期ほぼ全てのドラマを見ているというナイツの塙宣之も「週刊プレイボーイ」(2月15日号)誌上で、第1話を視聴して一推しだったのは、「俺の家の話」だった。
塙は、事務所退所後は裏方に回ると公表している長瀬と、プロレスラーを辞めて介護の世界に入るという役柄の重なりが面白いとしつつ、こう話している。
塙:そういうところもいいし、設定がまず面白い。このドラマが始まる前に脚本を手がけた宮藤官九郎さんがナイツのラジオのゲストに来てくれたんですよ。そのときに「古典や伝統を受け継ぐ問題をまず描きたかった」と言っていて。能は仮面をつけるので、そこから覆面レスラーというのを思いついて、プロレスと組み合わせることになったそうです。あと第1話でみんなのキャラクターが全部わかるじゃないですか。そういうところもクドカンさんはすごい。長瀬君と西田敏行さんの掛け合いも最高です。これも相当、視聴率いくと思います。
ところが、第2話にして1桁に。民放プロデューサーは言う。
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