ロッキード事件の陰謀説を解明した理由とは:日本人の知性が問われている

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 1976年2月5日、『朝日新聞』朝刊は2面の真ん中あたりに「ロッキード社 丸紅・児玉氏へ資金」と5段見出しで、ロッキード事件の発覚を伝えた。あれからちょうど45年経ったが、日本を揺るがした戦後最大の国際的疑獄にしては、ひっそりとした第1報ではあった。

 実は、この事件を調査した米上院外交委員会多国籍企業小委員会(チャーチ小委)公聴会の初日、日本人記者は1人もいなかった。『朝日新聞』の記事はロイター電を見て慌てて転電したのが事実だった。

 残念なことに、この事件発覚のスタートから、日本のメディアは真相解明に遅れ、後述する人気作家の新刊書も含めて、未だに「陰謀説」から脱却できていないのが現実だ。...

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