日本のコロナ対応は世界から称賛されている……英国在住の日本人が“海外の声”を紹介

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 日本で新型コロナによる死者が5000人を超えた。しかし、この数字は、欧米先進国と比較すれば、桁違いに少ない。昨年12月、『世界のニュースを日本人は何も知らない2』(ワニブックス|PLUS|新書)を出版した谷本真由美氏によると、欧米では、日本のコロナ対策に注目が集まっているそうだ。

 谷本氏は、17歳から旧ソ連、モンゴルアジア、南米など40カ国以上を旅し、米国へ留学。ローマの国連食糧農業機関(FAO)で情報通信官勤務を経て、現在ロンドンでITコンサルタントと著述業を行っている。

 今回の新書は、2019年10月に出版した『世界のニュースを日本人は何も知らない』の続編である。日本のメディアが伝えない、世界の新型コロナに関する話題や、日本のコロナ対策が世界で称賛されていることなどを紹介している。

「日本は世界有数の高齢化社会ですから、コロナで重症化しやすいお年寄りが沢山います。それでも欧米先進国より死者の数は桁違いに少ない。これは外国からみれば奇跡としかいいようがありません」

 と語るのは、谷本氏。

「イギリスで中高年がよく視聴する民放『ITV』が毎朝放送しているニュース番組『Good Morning Britain』や、その後に放送されるワイドショーは、イギリスで死者が激増した2020年5月以降、政府のコロナ対策を強く非難し、その一方で、日本をはじめ韓国、台湾の新型コロナ対策を高く評価しています」

公共放送が日本のコロナ対策を絶賛

 イギリスの公共放送「チャンネル4」でリポーターを務めるキアラン・ジェンキンス氏が5月、自身のTwitterで日本とイギリスの死者数を比較したところ、6万2000件の「いいね!」がつき、大きな話題になったという。

「チャンネル4はイギリスで最も左翼色が強いテレビ局で、日本の女性差別や排外主義を問題視するなど、親日的ではありませんでした。ところが、コロナについては『日本の対策は効果がある』と絶賛しています」

 谷本氏は、ジェンキンス氏のツイートに対して、こう返信した。

《私は日本出身です。イギリスの人々の行動を見ていれば、この結果は納得です。誰もマスクをつけていないし手洗いもうがいもしない。土足で建物の中に入る、自己チューで個人主義、トイレや公共の場は衛生状態がひどく、(医療機関には)CTスキャンやMRIが少ない。政府の対応も遅い。》

 すると、イギリスだけでなく、他の国の人たちからも様々な意見が寄せられたという。
 以下はその一部である。

《日本人は常識に耳を傾ける、集団主義的な社会、コミュニティを守ろうという意識が強い。俺、俺、俺という自己チューで未成熟な社会じゃない》

《日本人はリーダーのいうことを聞くけれど、イギリスの人々は通りで祭りをやって、警官と乱闘するんだよ!》

《たぶん日本の人たちは“STAY AT HOME”の意味をちゃんと理解している。(われわれの)政府だけを批判することはできない。出歩くほうがいいと思う人だらけなんだよ、ロンドンやパリは!》

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