「東京五輪」、再延期はあり得ない、招致活動を行った元都庁担当者が出した“答え”は?

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無観客しかあり得ない

 政府や大会組織委員会は1月21日、IOCからの要請で五輪開催を、観客数を「上限なし」「50%」「無観客」の3つのパターンで想定していることを明かした。

「バッハ会長は22日、メッセージ動画を公開し、無観客での可能性があるとほのめかしています。これは、無観客でやれと言っているようなものですよ」(同)

 五輪開催可否は、3月上旬までに決めねばならない。

「3月中旬から、聖火リレーがスタートするからです。それまでにどうするか決断しなければなりませんが、日本とすれば五輪スタジアムなど、これまで資金を注ぎ込んできて今更中止は難しい。現状を考えれば、無観客での開催しかあり得ません。医療関係者は国内のコロナ感染者の対応で手一杯。オリンピックには対応できないという声が出ていますからね。そんな状況で、観客を入れて開催するのは無理です」(同)

 参加選手は海外が1万500人、国内の選手が500人で計1万1000人。これにコーチや関係者を入れると2万人になるという。

「選手は完全に隔離し、選手や関係者は、選手村と競技場以外は外出禁止となるでしょう。移動はすべてバスです。これで感染リスクも低くなるでしょう。世論もある程度、納得するのではないでしょうか」(同)

週刊新潮WEB取材班

2021年1月28日掲載

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