香取慎吾「アノニマス」スタートでSMAPファンが思い出す33年前の“伝説的ドラマ”

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“元SMAP”の安定感

 情報だけでなく、当時の放送を収録したVHSビデオがファンの間を行き交い、内容が共有されていったという。

 その結果、一部のファンの間では、次第に「予知ドラマ」と呼ばれるようになった。

「ドラマの見せ場の1つに、中居くんとキムタクの対立があったのです。殴りあいのケンカをするといった“見せ場”も何回かありました。つまり2人が主役級の扱いだったわけです。中居くんはリーダーですから納得でも、キムタクの抜擢がどうしてだったのか、考えれば考えるほど不思議なんです」(同)

 当時11歳の香取は除外せざるを得ないにしても、森、稲垣、草なぎがドラマで存在感を示しても不思議はなかった。

 だがドラマは中居とキムタクにスポットを当て、残りの3人は脇に回った。SMAPが売れるに従い、実際に2人がグループの人気を牽引していった。

「私たちファンはVHSを見ながら、『この設定、今のメンバーの立ち位置と全く同じだね』と盛り上がったわけです。そうしたことから『予知ドラマ』と呼ばれるようになりました」(同)

 テレ東が公式サイトで《「あぶない少年III」以来33年ぶり》と言及した。そのため多くのファンが懐かしく思い出し、今の状況と重ね合わせてしまったという。

「最近、ジャニーズ事務所を退所するタレントが後を絶ちません。やはり視聴者は、一種のスキャンダルとして受け止めます。そのためCM契約は解除になります。一方、SMAPの5人は、残ったキムタクも、事務所を出た4人も、いまだにCMや映画の出演を続けています。やはりSMAPの人気は安定していると、改めて証明したのではないでしょうか」(同)

ファンが願う再結成

 ジャニーズを出て1人になった中居と、ジャニーズに残ったキムタクが“和解”しなければ、SMAPの再結成は不可能だと考えられている。これもファンが「あぶない少年III」を連想してしまう理由だ。

「やはりドラマと同じように、新しい地図の3人が2人を見守っています。3人が協力して間を取り持ち、中居くんとキムタクが仲直りをするという未来図をどうしても描いてしまうんです」(同)

 テレビ東京の公式サイトに、香取慎吾もコメントを寄せている。やはり「あぶない少年III」のことを思い出したようだ。

《33年ぶりのテレビ東京でのドラマ。小学生だった僕が電車でテレビ東京に通っていた時の緊張感が蘇ります》(註:改行を省略した)

「香取くんがテレ東のドラマに出演することになって、私たちファンの間では『いよいよ原点に戻ったね』と喜んでいます。テレ東のドラマはSMAPの原点ですし、地上波の出演が解禁になったのも原点。香取くんを先頭に、いよいよ“元SMAP”のメンバーはリスタートを切ります。そのゴールは、もちろん再結成です」(同)

週刊新潮WEB取材班

2021年1月25日掲載

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