「文在寅」の“自画自賛”の度合いがハンパないから付けられた不名誉な「ニックネーム」

国際 韓国・北朝鮮

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養子縁組に関する発言で炎上

 2018年の新年のインタビューが中国共産党機関放送CCTVで放送された際には、THAAAD(米軍が開発した弾道弾迎撃ミサイル・システム)の追加配置や日米韓軍事同盟など、中国が韓国に踏み絵を迫る内容が主だった。

「一国の大統領が自国民を差し置いて中国に追従する見せ物を見せられた」と、韓国人は怒ったものだ。

 今年の新年挨拶は1月11日で中国のTikTokを利用した。
 
 米国から締め出され、個人情報流出など多くの問題を抱え、韓国内のイメージが良いとはいえないのに、敢えてこれを利用したのは中国におもねりたかったということなのだろう。

 そして1月18日の新年記者会見では、文在寅政府の怠慢を国民に知らしめるに十分な内容だった。

 まずはコロナワクチンが話題に。

 文在寅大統領が「K-防疫はうまくいった」と自賛し、「質問はないですか」と問うと、BBCの記者がワクチンの確保が周辺国に比べて遅れたことについてどう思うかと質問。

 大統領は「全くそうではない」と強く否定したが、韓国のワクチン確保は、実情と政府発表が異なっていることは周知の事実である。

 文大統領はさらに続けて「すでに何度も強力に指示した」と弁明するほかなかった。

 さらにその会見の席では、養子縁組と米韓軍事演習も議論になった。

 最近、養子として引き取られた女児が里親の虐待を受け、死亡した事件が明らかになった。

 虐待は一般人の想像を絶するもので、韓国の養子縁組関連法規を改正しなければならないという声が高まった。

 この件に関して文在寅は、「里親は心が変わりかねず、一定期間内に養子縁組を取り消すか、あるいは養子を変えるなど、様々な方法を取りながら養子児童を保護できる対策が必要だ」と話した。

「気に入らないなら、養子を変えれば良い」という子供を物扱いする発言は、まさに常識以下である。

北朝鮮への愛

 他方、今年3月に予定されている米韓軍事訓練進行に関する質問には、「必要なら南北軍事委員会を通じて北朝鮮と協議する」と答えている。

 韓国の軍隊が存在する理由は、北朝鮮を警戒し、防御することにある。

 米韓合同軍事演習は、北朝鮮の南侵に対応する訓練だが、その訓練を敵対国と話し合うというのである。

 北朝鮮への愛、ここに極まれりである。

 2017年5月、大統領就任の際に彼は「機会は平等です。過程は公正です。結果は正義であるはずです。一度も経験したことのない国を作ります」と確かに言った。

 この宣言からタイトルを取った「一度も経験したことのない国」という文在寅政権批判の対談集は、韓国でベストセラーとなっている。

 大統領が大言壮語した政策がどんどんひっくり返り、国民が負担を強いられるという意味で、私たちは「一度も経験したことのない国」を今生きている。

ソウルトンボ
1977年生まれのソウル在住ライター

週刊新潮WEB取材班編集

2021年1月22日掲載

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