緊急事態宣言で都内「高級ホテル」が大幅値下げ 専門家が教える“おススメ”は?

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お台場「ヒルトン」が連泊で2万2149円

 1都3県に緊急事態宣言が発令されてからはや2週目。自宅での巣篭もり生活に疲れてしまった人も多いことだろう。そんな方々にオススメしたいのは、普段ならば敬遠しがちな都内の高級ホテルへの宿泊だ。通常の半額くらいの値段で、セレブ気分に浸れるチャンスだという。

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「Go toキャンペーンは一時休止となりましたが、緊急事態宣言で旅行需要が激減してしまったため、首都圏のホテルは自力で大幅な値下げに踏み切っています。キャンペーンが再開すれば再び高級ホテルは人気が集中してしまうため、今が狙い目と言えるでしょう。普段の半額くらいの値段で泊まれるところもあります」

 こう語るのは、航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏である。確かに自宅に篭り続けてばかりでは精神が参ってしまう。この先、半月以上も自粛生活が続くとなれば、どこかでリフレッシュを入れる必要もあろう。心配なのは感染リスクだが、

「高級ホテルは、どこもコロナ対策は徹底していますので安心です。駐車場のスペースに余裕もあるので、車を持っている人は電車に乗らずにホテルまで行くことも可能。プールやジムなどアクティビティが併設されているところも多いので、巣篭もりにも適しているのです」(同)

 では、実際どのくらいの値段で泊まれるのか。宿泊検索サイト「一休.com」で調べてみた。まずは有名外資系ホテル「ヒルトン東京お台場」。平日限定で、大人2人2万2149円(税抜き)~の1泊分の料金で、2泊できるプランを出していた。1人1泊約5000円ちょっとという破格の値段だ。

「このホテルは私も好きでよく利用するのですが、オーシャンビューの部屋は東京湾の朝焼けが素晴らしい。潮風公園の散策もできるし、子供を遊ばせる商業施設も近場に数多くあります。子供一人なら、エキストラベット代1泊あたり6780円(税抜き)を足せば泊まれます。隣接しているショッピングモール『アクアシティお台場』には、手頃な値段で利用できるレストランも多く、素泊まりでも十分に楽しく過ごせます」

ニューオータニも24時間ステイプランが1泊2万円1818円

 鳥海氏が次に挙げたのは、日本の「ホテル御三家」の一つに数えられる、千代田区紀尾井町の「ホテルニューオータニ東京」。朝9時からと夕方6時からのどちらかを選んで丸一日過ごせる「24時間STAYプラン」が、2名で1泊2万1818円(税抜き)と、これまた安い。

「1万坪の日本庭園があるので、ホテル内でも散策を楽しめるのがここの魅力です。レストランやカフェも10以上あるので退屈しません。日中は妻や子供には部屋の外に出てもらって、ご主人は部屋で仕事。テレワークと家族サービスを掛け合わせて利用してもいいと思います」

 超高級ホテルとされる五つ星ホテルも軒並み値段を下げており、

「通常なら1泊7、8万円はする、虎ノ門ヒルズの『アンダーズ東京』や有楽町の『ザ・ペニンシュラ東京』も4万円以下のプランを出しています。普段ならば、近場のホテルに宿泊しようとも思わないでしょうし、この機会にチャレンジしてみるのもいいかもしれません」

ビジネスホテルならば一家4人でも1万円以内

 とはいえ、この大変な時期に1泊数万円は高いと考える方も多いに違いない。そんな人にオススメしたいのはビジネスホテルだという。宿泊検索サイト「じゃらん」で調べると、大人2、子供2の4人でも1万円を切るホテルが多く出てくる。

「大浴場などの温泉施設があるところも多いので家族連れでも楽しめます。スーパー銭湯に行くくらいの値段で宿泊もできてしまうのでリーズナブルです」(同)

 2人以内の宿泊ならば3000~4000円台はざらだ。テレワークの合間の出勤日に、会社の近くに泊まってみるなんて利用方法もいいかもしれない。

週刊新潮WEB取材班

2021年1月19日掲載

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