「二階俊博」を権力者にした“気遣い伝説” 視察に美女を手配、お土産の配り方も一流
その風貌は決して冴えたものとは言い難い。だが、現下の政局では抜群の切れ味を誇る。男の名は二階俊博(81)。いかにしてこの面妖なるドンは自民党歴代最長幹事長に昇り詰めたのか。サラリーマン必読、出世術の極意に迫る。
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「金銀ではない。だが……」
聞き覚えのある、浪花節を思わせるだみ声。その声の主は続く一言で本質をついてみせた。
「鉛のようなどす黒い光を放つ男」
それが「歴代最長幹事長」なのだと。どす黒い光、すなわち妖しげな光……。...