「慰安婦損害賠償判決」で加速するのは「反日」ではなく「反文在寅」である理由
1月13日の慰安婦裁判は延期
ムリして反日不買を続けても自分たちの首を絞めるだけではないのか。反日不買を先導すべき人たちが逆に積極的に日本にすり寄っているのなら、反日不買など捨て去るべきではないのか。
そんな悲痛な訴えに聞こえる。
先の政府関係者はこんな風に評価する。
「これまでは反日を煽れば割と簡単に支持率は上がってきた。大統領は支持率はもちろん下げたくないけれど、一方で日本との融和を訴えて経済活動の改善も成し遂げたい。今回の判決後の韓国政府のコメントが支離滅裂というか矛盾しているのは、文大統領の心の中がそうなっていて、それが反映されたからだと見ています」
18日の会見で大統領は「困惑」という言葉を使って、より踏み込んだ意思表示を行っている。
韓国では1月13日にも、李容洙さんら20名の元慰安婦とその遺族が日本政府を相手に損害賠償を求めた裁判の判決が下される予定だった。
ところが2日前になって急遽、裁判所は追加審理が必要として弁論再開を決定した。
裁判所が国民情緒を忖度した結果ではないかという憶測が飛び交っている。
慰安婦問題で反日に拍車がかかることはもうないのかもしれない。
加速するのはむしろ反文在寅の方だろう。
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