「今いくよ」実弟が「くるよ」から起こされた2700万円訴訟 「くるよさんは遺骨を放置した」

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 昨今、ぽっちゃり体形の女芸人たちがテレビを席巻しているが、草分けといえばこの人、「今いくよ・くるよ」の今くるよ(73)である。痩せ型の相方・いくよ(享年67)が亡くなったのは5年前。その実弟とくるよが裁判沙汰になっていた。

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 2019年6月にくるよが、いくよの実弟(67)に約2700万円を支払うよう求めた裁判は、一審でくるよが勝訴、実弟が控訴するも認められず、昨年9月に判決が確定した。

 そもそもこの金は何なのか。裁判資料によると、実弟が博打などで拵(こしら)えた借金を、スキャンダルを恐れたくるよが実弟に貸付を行うかたちで清算させたもの。裁判では、1990年に作成された約3300万円の借用証書や、街金や友人など各方面に返済した際の振込金受取書や領収書が証拠として提出された。なお、借金のうち約600万円はいくよと実弟から、くるよに既に返済されており、そこに争いはない。また二審で一部が二重に計算されていることが判明したため、確定判決はそれらを差し引いた約2600万円を支払うよう実弟に求めている。

「とにかく、くるよさんはひどいですよ」

 と嘆くのは実弟ご本人。裁判は弁護士を立てず、本人のみで戦ったという。判決には今なお不満をお持ちだが、それはともかく、

「くるよさんは、私がいま住んでいるマンションを、二審判決が出ないうちから差し押さえてきたんです。このままでは住む家がなくなり、路頭に迷ってしまいますよ」

 敗訴した以上、やむを得ないようにも思える。だが、

「くるよさんと姉ちゃんは四つの不動産を共同所有していて、姉ちゃんの死後、持ち分は私が相続しました。それを売れば2800万円くらいになります。2600万円はそれで代物弁済できるはずなんです」

 事実、くるよも訴状で“共有不動産の持ち分による代物弁済によって、共有状態を解消することとする解決方法でも良い”と書いている。

「いま住んでいるマンションは、ローンも残っていて、売っても1千万円くらいにしかならないというのに……。嫌がらせとしか思えません。これが大御所芸人のやることでしょうか」

遺骨がポツンと

実弟氏の嘆きは続く。

「ひどいといえば、姉ちゃんが死んで初七日が過ぎ、遺骨をどうするか話し合っていた時のことです。くるよさんが“頭を下げるんやったら、私が見てあげる”というのでお願いしたんですが……」

 高校時代に知り合った二人は、長らく起居を共にするほど仲が良かった。共に結婚はしていない。

「これって、普通に考えて、くるよさんの自宅に持ち帰ってくれると思うじゃないですか。でも実際にはその遺骨、姉ちゃんが一人で暮らしていたマンションに放置されていたんです。真っ暗な和室にポツンと……。結局、それを見つけた私が家に持ち帰りました」

 なお、くるよにも取材を申し込んだが、回答はなかった。

「くるよさんには姉弟ともどもお世話になりました。それなのに、こんなことになってしまって……残念です」

 お金借りにいくよ、返しにくるよ、とすんなりはいかなかった?

週刊新潮 2021年1月14日号掲載

ワイド特集「逆風が強く吹いている」より

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