「内海桂子」長女が語る「最後の掛け合い」 漫才のセリフを振ると返事が
いつもは賑わう正月の浅草も、今年は随分と人出が減っていた。浅草の寄席の看板だったこの方も、あの世で寂しく思っているのではなかろうか。昨夏97歳で大往生を遂げた、内海桂子師匠である。
***
芸歴八十余年、最高齢の漫才師にして、Twitterにも挑戦していた桂子師匠が多臓器不全でこの世を去ったのは、昨年8月22日のこと。師匠が最期の時をどう迎えたかは明らかになっていないが、
「私は臨終に間に合わなかったんです」
と初めて語るのは、夫の成田常也さんである。...