首相を呼び出す、無双のキングメーカー「二階幹事長」の頭を悩ませる「公認問題」

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製造者責任を問われる

 昨年、河村氏の地元での決起集会では、二階幹事長は派閥の半分弱の人間を送り込んだ。

 そこで二階氏自ら、「反党行為をした人がどういう立場になるか、言わずとも分かるだろう」と発言。

 さらに二階氏の右腕である林幹雄幹事長代理は、「党に弓を引くことになり、除名になる。そういうおろかなことはしないと思う」などと、処分をチラつかせ挑発したのだった。

「本気で分裂選挙になれば戦争になります。その際には、林芳正さんが文科相時代に公用車で若干いかがわしく映るヨガ店を訪れていたと報じた週刊文春の記事のコピーが選挙区に大量にバラ撒かれることでしょう。かつて後藤田正純さんが女性との逢瀬をフライデーされた時も同じでしたが、仁義なき戦いそのものですね」

 とはいえ、

「二階さんを支える林幹雄さんも、年長の河村さんがいなくなれば自分が文字通り派閥のナンバー2になれるので、河村さんの当選を心から望んでいるかと言うとそこまでのものではないようです。さらに言えば、菅政権が低空飛行のままでは、“製造者責任”を二階さんは問われることになるでしょう」

 首相を呼び出すほどの権勢を極めた幹事長も一寸先は闇、ということになるだろうか

週刊新潮WEB取材班

2021年1月12日掲載

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