菅首相、“最大の弱点”が早くも命取りに……今後も改善の兆しなしでお先真っ暗
1月7日は、大きなニュースの起きた1日となった。まず午後1時すぎ、多くのメディアが東京都の新規感染者数が2447人に達したと報じた。
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「NHK NEWS WEB」は、「東京都 新型コロナ 2447人感染確認 2日連続で過去最多更新」との記事を配信した。
《1日の人数としては初めて2000人を超え、これまでで最も多かった6日の1591人から850人余り増えました》
《2日連続で最多を更新することになり、感染の急速な拡大が止まらない状況です》
更に全国の感染者数については「新型コロナ 感染確認7000人超 3日連続で過去最多更新」との記事を配信、《1日の感染発表が過去最多を更新するのは3日連続》とした。
午後5時半過ぎ、菅義偉首相(72)は東京都、埼玉と神奈川、千葉3県を対象とし、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言の再発令を決定した。期間は2月7日までと報じられた。
当初、菅首相は緊急事態宣言の再発例に消極的な姿勢を示していた。方針を転換した理由の1つに、内閣支持率の低下が挙げられる。
昨年の12月28日、読売新聞は「内閣支持 下落幅最大 発足3か月 29ポイント 麻生内閣と並ぶ」との記事を掲載した。
(註:全角数字を半角にするなど、デイリー新潮の表記法に合わせた、以下同)
《読売新聞社の全国世論調査で、菅内閣の支持率は45%となり、9月のスタート時の74%から29ポイント下落した。読売新聞社が毎月の全国世論調査を開始した1978年3月以降の歴代内閣で、発足直後の調査から3か月後の下落幅を比較すると、麻生内閣と並んで最も大きかった》
麻生内閣の“悪夢”
記事中にある《麻生内閣》の文字は、特に自民党支持者にとっては“不吉”なイメージだったに違いない。
2009年、現在の麻生太郎財務相(80)は首相として国会を解散し、総選挙を戦った。結果は敗北。政権交代が実現し、自民党は下野した。その“屈辱”は未だに鮮明な記憶として残っているはずだ。
緊急事態宣言の再発令を決めた菅首相は、記者会見に臨んだ。ネットメディアの「THE PAGE」は「『なんとしても感染拡大を食い止める』 菅首相、1都3県に『緊急事態宣言』発出」と報じた。
「なんとしても」は強い決意の表れと解される。菅首相はリーダーシップを発揮しようとしているのかもしれない。これで内閣支持率はV字回復を果たすのか──と言えば、なかなか厳しそうだ。
例えばTwitterを見てみると、批判ツイートが目立つ。《未だかつてない危機感の欠如を出し続ける菅政権》、《もう菅ちゃんは終わったな》、《胸に響かない演説だよね。大国のリーダーで、ここまでスピーチで民衆に語りかけることが出来ない政治家も珍しい》──という具合だ。
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