カリスマギャンブルYouTuberは「多重債務者だった」 知人が語るセレブ生活の「虚像」

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突然、Twitter上で暴露された多重債務

 年明け早々の1月6日。著名人などのスキャンダルを暴露することで有名なTwitterの人気アカウントが、「『世界のヨコサワ』は実は多重債務者」という告発を突如始めたのだ。借金の額は明示されなかったものの、「月利30%という高金利の借金も負っている」、「債権者へ返済するよう約束したはずなのに返さない」、「風俗で遊ぶカネがあるなら返済すべき」などと連投。キャンペーンのように横澤氏へのバッシングを開始した。アカウントは、同時に、横澤氏が事業実態のない投資詐欺ビジネスに関与していた疑惑も指摘した。

 すると、横澤氏は投稿が始まった翌日に、謝罪動画をアップするという迅速な対応を見せた。1月7日にアップされた約11分間の動画には、神妙な表情で疑惑を釈明する、いつもと違った彼の姿があった。

「私自身が今、高金利の多重債務に陥っているというのは事実です。この借金は私が前職の事業を破綻させてしまった時に負ってしまった借金で、借金の借り換えを行なっているうちに、高利子で雪だるま式に負債が膨らんでいってしまい、ポーカープレイヤーとして活動している現在も毎月返済を続けています」

 このように多重債務については事実と認めた横澤氏だったが、借金の原因は「前職の事業」で「ギャンブル」ではないと、“プライド”を見せた。一方、詐欺疑惑については、

「私が詐欺に関わっていたという事実は一切ありません。該当ツイートにあったウェブサービスの開発に携わっていたというのは事実です。このサービスの開発にあたって弁護士さんなどに依頼をし、十分なリーガルチェックを得ていましたが、第三者から見た時に、このサービスが誤解を招くようなサービスであると私自身が感じたため、このサービスの終了を決意し、現在は完全に終了しております。また、このサービスの利用者に対する返金はすべて応じています」

 このように、認めているのか否定しているのかよくわからない説明を長々と述べ、騒動を詫びたのである。

 実はこの騒ぎが始まる直前の昨年末まで、横澤氏はコロナ禍の最中、ラスベガスへのギャンブル旅行を敢行していたという。

「ベガス滞在中の彼は絶好調で、1000万円近く勝っていたようです。いつものように陽気に現地から動画を配信していたんですが、帰国して一週間足らずで、窮地に陥ってしまいました」(前出・YouTube関係者)

「Web広告の会社を経営」の真偽

 謝罪動画を見たあるギャンブル仲間はこう振り返る。

「とうとうこの日が来てしまったのか、という気持ちですね。彼の人生には常に借金がつきまとっていました。彼は21歳の時にWPTというポーカー世界大会に初出場して、いきなり優勝。賞金1000万円を獲得して一躍注目を浴びました。ただ、その頃から『賞金はすべて借金返済に充てた』と話していたんです」

 ちなみに、彼はこの快挙の直後、あるネットメディアのインタビューを受けてこう答えている。

〈18歳のときに大学を中退。FXトレードのノウハウを基に立ち上げたWeb広告の会社を経営していましたが、あり余るポーカーへの情熱を抑えきれずに、ビジネスパートナーや共同経営者に『海外のカジノでポーカープレイヤーとして生活していきたい』と打ち明けました〉

 10代にして起業家として成功を収めていたとの口ぶりだが、これが今回の多重債務の発端となった「前職の事業」を指すのだろうか。だが、彼はこの「キャリア」をあちこちで吹聴してきたものの社名を明かしたことはない。ギャンブル仲間が続ける。

「実際は、ベンチャー企業のようなちゃんとしたものではなく、ちんけなビジネスだったと思いますよ。あの頃、彼はタレントのコンサートチケットを転売するようなビジネスにも関与していました。彼が口にする儲け話は、いつも怪しいものばかりなんです。その傍ら、マカオやフィリピンの賭場を渡り歩く生活を続けてきた。ただ、その時も師匠のような旅打ちギャンブラーに数百万円単位でカネを借りていました」

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