コロナ恐怖で引退の序二段力士 貴闘力が真相を激白「彼は協会に見捨てられたと泣いた」
「コロナが怖い」。大相撲の佐渡ケ嶽部屋に所属していた元・序二段の琴貫鐵こと柳原大将氏(22)が、新型コロナウイルスの感染リスクを恐れて引退した件が波紋を広げている。ネット上では、日本相撲協会の対応に対し「人権侵害だ」と批判が殺到。そんな中、かねてから相談相手だったという元関脇・貴闘力氏が、本人から聞いたという“引退の真相”を「デイリー新潮」の取材に明かした。柳原氏は今晩20時から、貴闘力氏のYouTubeチャンネルにも出演し、騒動の詳細を語る予定だという。
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彼は泣きながら話してくれた
「彼は相撲協会に見捨てられたんですよ。昨日(1月10日)、急に電話してきて『辞めました』と言う。どうした、とりあえず来いって呼び出したんです。すると、彼は泣きながら佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)との間にあったやりとりを話してくれて……。悔しかったんだろうなって、私ももらい泣きしました」
東京・江東区の焼肉店「貴闘力」。記者が今回の騒動について貴闘力氏に取材を申し込もうと訪ねると、偶然居合わせた彼は怒りを交えながら、柳原氏から聞いたというコトの顛末を明かしてくれた。
改めて今回の騒動をおさらいすると、発端は柳原氏のTwitterだった。柳原氏は1月9日、突如、衝撃的なツイートを公開したのだった。
〈今日を持って引退することになりました。このコロナの中、両国まで行き相撲を取るのはさすがに怖いので休場したいと佐渡ケ嶽親方に伝え協会に連絡してもらった結果、協会からコロナが怖いで休場は無理だと言われたらしく、出るか辞めるかの選択肢しか無く、自分の体が大事なので〉
初場所直前に、横綱・白鵬から陽性反応が出て、協会が急遽、全力士にPCR検査を受けさせている最中だったこともあり、すぐさまこのツイートは2万件以上リツイートされる騒ぎになった。そして、事実上、引退を迫ったとも取れる協会の対応に対し、「非人道的」「ハラスメント」などと批判が殺到したのである。
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