キムタク「教場II」の不運 高評価なのに昨年の数字をなぜ上回らなかったのか

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 笑顔を見せない木村拓哉(48)が帰ってきた。白髪、義眼の鬼教官・風間公親の「教場II」(フジテレビ)が2夜連続で放送された。1月3日、第1夜の視聴率は13・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)と裏番組を圧倒。4日の第2夜も13・2%と上々の数字だった。もっとも、昨年放送された第1弾は2夜とも15%超(15・3%、15・0%)だった。なぜ昨年よりも数字は下がってしまったのか。

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 民放ドラマスタッフは言う。

「昨年に及ばなかったとはいえ、初日の裏番組『行列のできる法律相談所』(日本テレビ:8・6%)、『天気の子』(テレビ朝日:8・8%)、『マツコの知らない世界』(TBS:10・9%)を突き放したのは立派ですし、これだけ強い番組が並ぶ中で13・5%を取ったのですから上出来でしょう。でも、キムタクはじめスタッフは15%超を狙っていたと思います。昨年はそれを達成して、フジの単発ドラマでは5年ぶりと報じられたほどでしたからね。実際、15%を取ってもおかしくない出来だったと思います」

 確かに、キムタク演じる鬼教官の冷徹さは凄味を増していた。

200期生が弱い

「アンチ・キムタクをも唸らせる渾身の演技でした。そもそも職業モノのドラマとしては、医者と人気を二分するのが警察官ですし、中でも警察学校の実態は一般にはほとんど知られていませんから興味もそそる。さらに生徒たちは大半が20代前半と若く、青春群像劇の要素もある。彼らはみな、弱さや心の闇を抱えており、それらの謎がミステリーを生み、事件となっていく。息もつかせぬ展開は、さすが『踊る大捜査線』の君塚良一さんの脚本だと思います」

 なぜ、15%に届かなかったのか。

「まずは、キャスティングの弱さ。昨年の198期生には、大河『麒麟がくる』(NHK)のスタート前に沢尻エリカ逮捕で急遽代役が決まったばかりの川口春奈(25)、女優としてめきめき評判を上げている大島優子(32)、葵わかな(22)が女子訓練生にいました。男子も、林遣都(30)、工藤阿須加(29)、三浦翔平(32)と主役級が揃い演技も見応えがありました。しかし、今回の200期生は、まだまだ知名度のない俳優が多かった。もちろん、濱田岳(32)や眞栄田郷敦(20)くらいはわかりますが、女子は似た感じの子が多い上に展開が早いため、これはどの子だっけということになりかねない。上白石萌歌(20)はその中でも目立ちましたが、彼女は前作ラストに登場した三浦貴大(35)ら199期組からの復学ですからね、やはり今回はキャスティングが弱かったと言わざるを得ません」

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