親「文在寅」ママたちの集うインターネットコミュニティが「反文在寅」に変わる時

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富裕層ママもアンチに

 相変わらず親文派が「文大統領を応援しています」というコメントを出せばすぐさま、「4年目にこの程度(の公約の実現度)なんてある意味すごい」、「みんな後ろを向いているよ。82クックを除いて、(支持する人を)見たことない」「文政権に対するアンチ評価、発足以来最高値」「文政権の支持率、誰が信じますか?」といった書き込みが相次いだ。

 さらにソウルの仁憲(インホン)高校の生徒が、「学校から反日行為を強要された」と抗議をしたニュースが報道され、日本をはじめ世界中を駆け巡ると、父兄の間から「こんな大統領を選んだ我々を許してください」など抗議した学生に謝罪する事例が相次いだ。

 教育熱が高い2つの地域の母親達の教育コミュニティサイト、「江南ママVS木洞ママ」も同様で、教育や不動産問題が大きくなるにつれ、アンチ大統領の意見が増えはじめた。

 特に江南は富裕層エリアで、韓国社会をリードしているだけに、江南ママは影響力が大きい人も多く、運営者がコメントを削除したとしても、すべてをなかったことにはしづらい。

 江南では子供の教育のために良い学区に引っ越しをするのが通例で、子供の成長と共に住む場所を変えるママ達にとって、不動産問題は教育問題と切っても切れない。その江南ママ達が堂々と反文在寅発言を始めているのだ。

「所詮、ろうそく集会で勝ち取った政権だから、やることなすこと灯のように儚いのだろう」などと揶揄する声も上がっている。

 補助金が突っ込まれて政治的な色を帯び、文政権を巡って肯定・否定論が飛び交うような「子育て関連情報交換コミュニティ」に、誰が真っ当な子育て情報を求めるだろうか。

北条時こ(ほうじょう・ときこ)
1976年生まれのライター。韓国人の夫と共に渡韓し、ソウル在住。

週刊新潮WEB取材班編集

2021年1月9日掲載

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