「芸能人格付けチェック」が驚異の視聴率 ライバル局からも「当分、一強時代が続く」

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高視聴率が続出

 定番の番組に人気が集まったとはどういうことか、具体的に見てみよう。

 12月30日に放送された「第62回輝く!日本レコード大賞」(TBS系列)は第1部が12・3%、第2部が16・1%と、いずれも昨年を上回る高視聴率だった。

 大晦日の「第71回紅白歌合戦」は、NHK総合の場合、第2部が40・3%で、これは2020年に放送されたテレビ番組の中で最高の視聴率だった。

 おまけに第1部も34・2%を記録し、こちらも2位だった。要するに昨年、最も視聴率の高かったテレビ番組は「紅白歌合戦」だったのだ。

 裏番組の「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」の大晦日スペシャル「絶対に笑ってはいけない大貧民GoToラスベガス24時!」(日本テレビ系列)も、午後6時半から午後9時までの放送で17・6%を記録した。

 昨年は16・2%だったので、やはり視聴率を伸ばした。午後9時からの第2部こそ昨年より僅かに視聴率を落としたが、民放の「紅白」裏番組としては11年連続で最高視聴率という安定した人気を発揮した。

GACKTの新しい魅力

 更に高視聴率を叩き出したのが、やはり日本テレビ系列で放送された「第97回東京箱根間往復大学駅伝」の中継だ。2日の往路は31・0%、3日の復路は33・7%。これは共に歴代の最高視聴率だという。

「『紅白』、『ガキ使』、そして『箱根駅伝』が、年末年始における一種の風物詩的なテレビ番組ということは分かります。そして今や『芸能人格付けチェック』も同じイメージを持たれているということでしょう。

 振り返れば、バラエティ番組の1コーナーとして最初に放送されたのが1999年、特番になったのが2005年。視聴者にとっては20年以上の歴史があるわけですから、確かに長寿番組です。元日の夜は『格付け』、という認識なのです」

「格付け」と言えばGACKT(47)だが、今年も連勝記録を伸ばし、65連勝となった。直前まで伏せられたパートナーが倖田來未(38)だったことも、リアルタイムでテレビの前に座った視聴者の関心を惹いたようだ。

「何よりGACKTさんの本気度が高く、多くの視聴者が面白いと思ったのではないでしょうか。これまでは常に斜に構え、クールなところがあったと思います。ところが今年はガッツポーズも全力なら、『もう辞めたい』、『円形脱毛症になった』と自虐発言を繰り返すという新しい一面を見せてくれました」

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