私が「どうぶつ奇想天外!」のディレクターを辞めて、テレビ業界と決別した理由
あなたにとって「働くこと」の意味は何だろうか。TBS系テレビ番組『どうぶつ奇想天外!』のディレクターを長年務めた佐藤栄記さん(58)は、年収1千万円を稼ぐ地位を捨て、フリーの動物ジャーナリストに転身。現在は知的障害者施設で月給20万円の仕事をしながら、生き物たちを取り巻く問題を撮り続けている。
最新作のドキュメンタリー『マッカチン シャドー・ザ・パンデミック』では、人間の都合で行き場を失う野生動物たちの姿を丸10年かけてカメラに収めた。動物ジャーナリストとしての収入は講演会や取材の謝礼のみで、こちらでの年収はわずか10万円ほど。...