元特殊部隊員に聞く「すごい身体」になる秘訣 ワニ、アシカの動きから学んだこととは

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体が「知っている」ということ

伊藤 鉄棒をイメージされるとわかりやすいと思います。遠心力と自分の関節を曲げることによって、作用点が変わって回転速度が変わる――そういったことを体が知っているかということです。体がそれを知ることによって、例えば、走りながら狭い窓から飛び出す時に、自分の体が思い通りに動かせるようになるんです。

柳瀬 走りながら狭い窓から飛び出す……。そんなアクション映画みたいな状況が私に訪れるときが来るか? でも、今からイメトレしておきます。

伊藤 柳瀬さんも鉄棒にぶら下がって、手を曲げた状態と膝を曲げた状態をくらべていただければわかりますよ。ぶらさがって、なるべく遠くまで飛んでみようと試行錯誤を重ねてみるといろんなものが見えてくるはずです。

柳瀬 伊藤さんに言われると、本当にこれまでと違う景色が見えてきそうですね。ちょっとこの歳になって恥ずかしいんですが、近所の公園に子供と行って子供の面倒を見るふりをして、40年ぶりに鉄棒にぶら下がってみようかな。

伊藤 まずは自分の身体で試してみることです。

柳瀬 はい、明日から特殊部隊訓練に入ります。とりあえず近所の公園で(笑)。

2021年1月1日掲載

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