「元近鉄エース」は3球団で全て優勝…「渡り鳥選手」が歩んだそれぞれの“野球人生”
新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた2020年のプロ野球界。12月に入って、移籍に関する話題がスポーツ紙上を騒がせている。移籍した選手がどんな活躍を見せてくれるのか、ファンの期待は高まるが、過去に他球団への移籍を繰り返した選手はどのような野球人生を探ると、人生模様が見えてくる。
プロ野球史上、最も数多くの球団を渡り歩いたのが、計8球団に在籍し、“ジプシー”の異名をとった181センチの長身左腕・後藤修だ。1952年に磐田南高から松竹に入団し、翌53年、チームが大洋と合併して洋松に変わるが、この間、後藤は一度も1軍登板のないまま、54年オフに自由契約になった。...