神戸山口組の「井上組長」に引退を迫る幹部も…ヤクザ界の2020年を振り返る
ヤクザから暴力を取ったら何も残らない
2020年はヤクザ界にとってどんな年だったのか。元山口組系義竜会会長で、現在はNPO法人を運営する竹垣悟氏と振り返りつつ、今後の吉凶を占う。
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まず竹垣氏が指摘したのは、6代目山口組ナンバー2である高山清司若頭の存在感の大きさである。
「2019年10月に出所する前から緊張感がありましたけれど、出所後はさらに存在の大きさを見せつけた2020年だったのではないでしょうか」
高山若頭の出所後には少なくない抗争が、6代目と6代目を割った神戸山口組との間で繰り返された。...