「オウム平田信」6000日の逃亡劇 「警視庁追跡班」の「極秘ファイル」が明かす捜査の全貌
《ヒラタマコトと思われる男が出頭して》
2011年の大晦日、年をまたぐ10分前だった。約17年間もの逃亡生活の末に出頭したオウム真理教特別手配犯・平田信(46)。6000日の潜伏期間はそのまま、警視庁が血眼になって追い続けた時間でもある。その間、「追跡班」が積み上げてきた「極秘ファイル」が明かす捜査の全貌。そして、逃亡者の闇と嘘――。
(※「週刊新潮」2012年1月19日号に掲載された内容に編集を加えています。年齢や肩書などは当時のママです)
2012年を迎えてほどなくした頃、自宅で休んでいた警視庁公安部捜査官の携帯電話が鳴った。...