【2020年に旅立った著名人】「時をかける少女」の大林宣彦監督、癌と闘いながら描いた「反戦」への想い

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 映画監督の大林宣彦さんは、大人になっても今の自分であり続けよう、と18歳の時に自分に約束したという。実際、歳を重ねてもすれてゆくところがなかった。(「週刊新潮」2020年4月23日号掲載の内容です)

 若さゆえの心の揺れや不安はあっても、未来を信じて生きようとすることが大切と考えていた。新しい試みに挑みながら、過去と故郷を忘れることもない。

 1938年生まれ。広島県尾道で育つ。生家は代々医師の家系である。

 慶應義塾大学の医学部を受験するが、医師以外の未来もあるのではと試験を途中で放棄してしまう。...

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