山形大生「女医殺し」事件 犯行直後にネットサーフィン、“スマホ漬け”犯人の病理とは

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 人々を虜にする“文明の利器”の危険性が叫ばれて久しいが、犯罪となれば看過できまい。見ず知らずの女医を殺めた山形大生は、スマホの助けを借りて犯行に及んでいた。裁判の判決文で明かされたのは、「スマホ脳」の病理に侵されつつある現代人の末路なのか……。

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 やるかやるまいか……。迷いと葛藤の末、貴方が人を殺めてしまったとしよう。途端に激しい動揺が生じ、罪の意識に苛(さいな)まれ冷静でいることは難しくなるに違いない。

 だが、この殺人事件で有罪判決を受けた男は、そうした葛藤を内に抱え苦しむのではなく、淡々とスマホに答えを求め続けた。...

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