韓国だけに存在する「戦犯旗」という呼び方 「歴史知らず」と「反日カード」が激化して
逆に赤っ恥をかく例もある
旭日旗の太陽と光条が日本の民族的な伝統と幸運、漁船の豊漁などを象徴している点もハーケンクロイツとは大きく異なる。
「ハーケンクロイツ」はナチスの政治的理念を象徴するが、旭日旗は日本の伝統と土俗信仰に由来する。論議の対象にさえならないのだ。
旭日旗への反感は文在寅政府が発足してから、さらに激しくなった。
2018年の国際観艦式もだが、文在寅が所属する与党・共に民主党が「旭日旗禁止法案」をまとめたことがある。
《旭日旗をはじめとする帝国主義及び戦争犯罪を象徴する服、旗、マスコット、その他の小道具を製作・流布し、又は公共交通手段・公演・集会その他公衆が密集する場所に貼り、または着、もしくは有する者は、2年以下の懲役もしくは禁錮又は300万ウォン(28万円)以下の罰金に処する》という内容だ。
呆れるほどの法律だが、この時は提案だけで終わった。
韓国で芸能人や有名人が旭日旗や光条模様に似た衣装やアクセサリーを着用すると、根拠のない非難に晒される。
最も多い非難は、先に記したように、大日本帝国の軍国主義の象徴、歴史を知らないなどだ。
一方、海外の有名人が似たような行動をしても、韓国人が問題視することは滅多にないが、稀に問題だと指摘し、逆に赤っ恥をかく例もある。
韓国の国民は特に、日本に対して集団的に敏感な反応を見せる。
政界は、恨みの対象が必要になると、反日カードを取り出して国民を扇動する。
筆者の世代は学校で着物に関する事実の歪曲を受け入れ、今の世代は旭日旗の歪曲した情報を受け入れている。
個人の考えは自由だが、何か意見を述べるなら、しっかりとした事実確認が必要だ。
旭日旗や光条模様が、韓国人がいうように植民支配、軍国主義の象徴なら、かつてアフリカや弱小国を相手に搾取と非人間的支配を行った英国など欧州強大国の象徴物はどのように解釈されるのだろうか。
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