6年目に突入した「じゅん散歩」 高田純次が語った“散歩の極意”と“新型コロナ”

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放送時間と時間帯

 絵を描くのは楽しいが、最近は締切に終われ、“地獄の苦しみ”を味わうこともある。描きながら「自分の気持ちの変化」に興味を覚えることもあるという。

「寺院を描くのが楽しかった時期があったんです。ところが一度飽きてしまうと、もう描けなくなるんですね。締切に追われて苦しんでいても、新鮮な構図で描くことになった風景画は創作意欲が一気に沸いてきたり、自分の気持ちの動きが面白いんです」

 ご本人に「番組が人気の秘密」を訊くと、「僕が歩いているから」の答えに再びスタッフが爆笑する。

「放送時間と時間帯に恵まれたと思っています。『じゅん散歩』が1時間番組だったら、今ほど面白くないと思いますね。放送が始まるのは午前9時55分、起きたばかりという人も多いでしょうし、主婦の方ならホッと一息ついている時間帯だと思うんです。そういう視聴者に、ぴったりの番組なんじゃないでしょうか。『羽鳥慎一モーニングショー』(平日・8:00)と、『大下容子ワイド!スクランブル』(同・10:25)の間に挟まれているのも幸運でした」

 高田さんは「幸運」を強調したが、やはり謙遜だろう。実際、「1年目は試行錯誤の毎日だった」と振り返り、手応えを感じるようになったのは3年目からだという。

新型コロナ対策の苦労

 それにしても今年は激動の1年だった。1月7日からはオリンピック開催を見据え、有明、台場、辰巳といった五輪施設を散歩した。

 ところが、新型コロナの感染が拡大。4月7日には緊急事態宣言が発表され、一時期はロケが全くできなくなってしまった。

「ロケで成立する番組ですからね、いきなり存亡の危機ですよ。確か2、3週間分は撮りためた分があったはずですけど、それを放送すると終わりです。どうしようって皆で考えていると、フェイスシールドを見つけたんです。あれを使ったのは、僕らの番組が初めてだと思います。自慢できることじゃないですけどね。『じゅん散歩』のような街ロケ番組は、コロナで最も危ないと言われたとか言われなかったとか(笑)ありましたけど、屋外のロケしかないことが逆に感染防止につながったと思います」

 他にもロケの参加人数を大幅に減らすなど、“三密”の回避に努めた。「街の人々に声をかける」回数も減らした。

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