「韓国」最悪の性犯罪者の“過保護出所”と、文在寅による“税金浪費”に国民の不満爆発

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金儲けに目がくらんだ人々

 他方、文大統領は新型コロナウイルス感染者の急増で手一杯なのか、これに「面目ない」と謝罪するばかりで、Aの釈放には一切言及することはなかった。

 国民は、文在寅大統領が人権派弁護士だった時代の言動にも改めて注目している。

 1996年、マグロ漁船「ペスカマ号」で中国人船員らが韓国人とインドネシア人の船員11人を殺害する事件が発生。

 当時、文在寅弁護士はこの中国人の弁護を担当した。被告には死刑と無期懲役の判決が下されたが、文弁護士が盧武鉉政府の大統領府秘書室長に就任すると、減刑する特別赦免措置が取られた。
 
 文大統領は2011年、あるメディアのインタビューで当時の事件について「犯罪者も温かく受け入れなければならない」と述べている。

 弁護士なりにと言うか、刑期を終えた人物に対しては当然の物言いではあるが、大統領として本件に沈黙を続けているだけに、国民の非難の声はいや増しに高まっているというわけだ。

 Aの釈放当日、刑務所の出入口は未明から騒然となった。

「Aを懲らしめる」と騒ぐユーチューバーたちが集結したのだ。Aはユーチューバーにとって購読者を増やして収益を得る絶好のチャンスだった。

 彼らはマイクと拡声器を使って大声で悪口を言い、Aと政府を糾弾、Aを乗せた公用車を追いかけた。

 Aが釈放されたら「殺す」「殴る」とまで言っていたユーチューバーらは彼が自宅に入った後も、周りをうろついて歌を歌い、踊りを踊り、出前をとって飲食し、ユーチューバー同士でも悪口で罵り合い、自宅につながるガスの元栓を閉めるなど、大騒ぎに。

 メディアは「金儲けに目がくらんだ」とユーチューバーらを非難したが……。

「すべての国家はその国の国民水準に合う政府を持つ」というフランスの思想家ジョゼフ・ド・メーストルの言葉を思い出す。

田裕哲(チョン・ユチョル)

週刊新潮WEB取材班

2020年12月16日掲載

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