「韓国」最悪の性犯罪者の“過保護出所”と、文在寅による“税金浪費”に国民の不満爆発

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17の前科があったのに放置

 韓国史上最悪の性犯罪者と呼ばれるAが12月12日、12年の刑期を終えて出所し、差し当たってAと文在寅大統領に対する非難の声が上がっている。彼を釈放しないでほしい、もし釈放するなら民間人がいる場所に来られないようにしてほしいという国民の要請が殺到していたが、文在寅政府は、これらの請願を無視する形でAを釈放したのである。

 釈放に備えて税金を無駄遣いしている、人権派弁護士だった当時の文大統領の発言への国民の不満、釈放を金儲けに利用しようとする輩の行動……。

 今回の釈放を巡って様々な問題が噴出したが、まずは事件の概要から振り返っておこう。

 Aは2008年12月11日、京畿道安山市檀園区で8歳の女児を建物のトイレに連れ込んで性暴行を加えた。

 被害者は発見後に救急車で運ばれたが、女性としての機能の多くを失うなど、身体障害を負った。

 Aは、反抗する女児の顔を激しく殴り、頬を噛みしめた女児の顔にはひどい傷跡が残った。

 A容疑者は2日後に警察に逮捕されたが、「酒に酔っていて覚えていない」と犯行を否認した。
 
 検察は無期懲役を求刑したが、裁判所は犯行当時、A被告が酒に酔っていたため心身微弱の状態だったとして減刑、懲役12年の判決を下した。

 最悪の犯罪者と最悪の判決が組み合わさり、史上最悪の性犯罪事件が作り出されたのだ。

 A被告は、性暴行事件当時、17の前科があったが、裁判所は毎回、彼の「酒に酔っていた」という主張を受け入れて、2~3年程度の短い懲役刑を下してきた。

前大統領が推進した特別法を蹴った文在寅

 2014年、朴槿恵政府は、Aの釈放後の対策として、児童性犯罪者は出所後の一定期間、特別施設で保護監護を行う特別法を推進した。

 しかし、これに人権団体が強く反発、当時野党だった共に民主党と党所属の文在寅国会議員が関心を見せることはなかった。

 刑期満了が3年後に迫った2017年12月、青瓦台(大統領府)のホームページにAの出所に反対する国民請願が掲載され、61万人以上が同意した。

 当時、大統領府秘書官だった“タマネギ男”こと曺国(チョ・グク)法務部長官は「Aの釈放は不可避だ」と答えて国民を失望させている。

 さらに、釈放する場合は社会と隔離する「保護監護」についても、曺国法務長官は「憲法に違反する」と反対した。

 その後、数回にわたって同じ請願が青瓦台に提出されたが、政府は「法的に不可能」という原論的な答弁に終始した。

 Aの出所がさらに差し迫った今年9月、出所後に安山市檀園区に戻ると報道されると、近隣住民は帰郷に強く反対。

 成長した被害者と家族は周辺に居住しており、論争が過熱すると文在寅政府は“税金浪費”対策を打ち出した。

 Aの自宅周辺に保安カメラと治安センターを多数設置、巡察勤務者を増やして24時間周辺を監視すると発表。

 また、武術に長けた警察を選抜して近くに配備するが、Aひとりのために税金を浪費するという国民にとって皮肉な状況になったのだ。

 Aの出所日、政府は公用車で自宅に送り届けた。

 通常、服役を終えた者は刑務所から釈放されると自ら帰宅するが、史上最悪の性犯罪者をキャリア官僚や大臣クラスが乗る公用車でお送りするという、さらなる税金の無駄遣いに国民は再び憤ったわけだ。

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