妻や親戚がイチ押し フィリピンの英雄「パッキャオ」は次期大統領選に立候補するか

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泡沫候補ではない

「パッキャオは、これまで10年間議員を務めていますが、議会への出席率が極めて低く、政治のことを熱心に勉強していません。現地では経験不足と指摘されています」(同)

 実際、フィリピンの調査会社「パブリカス・アジア」が2019年11月、中南部の有権者2000人に対して行った世論調査で、22年の正副大統領選で誰に投票するか問うたところ、大統領候補の1番人気はドゥテルテ大統領の長女でダバオ市長のサラ・ドゥテルテ氏(35・1%)、2位はグレース・ポー上院議員(11%)、3位はマニラ市長のイスコ・モレノ氏(7・8%)、4位はパッキャオ(5・5%)だった。

 もっとも、フィリピン在住邦人ジャーナリストによれば、

「パッキャオが正式に大統領選に出馬表明すれば、状況は違ってくると思います。2008年12月、ラスベガスでパッキャオとデラホーヤの試合が行われた際、アティー・アチィエンサ環境天然資源相が予算の上院審議を欠席して応援に駆けつけた。その後国会で、『パッキャオの応援は予算と同じくらい重要』と発言し、話題になりました。やはり彼は国民的英雄ですからね、泡沫候補なんかじゃないですよ」

 先の高須氏がこう言う。

「パッキャオが大統領になれば、プロモーターはサッカーのtotoのようにボクシングを賭けの対象にするよう彼に陳情するのではないでしょうか」

週刊新潮WEB取材班

2020年12月16日掲載

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