阪神が韓国のMVP「ロハス」を獲得 2年前のハズレ「ロサリオ」より実力は上

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アルカンタラは巨人と阪神が争奪戦

 阪神は、KBOからロハスだけでなく、斗山ベアーズのラウル・アルカンタラも獲得すべく交渉を行っている。

 アルカンタラは、2016年にアスレチックスでメジャーデビュー。その年は1勝3敗、防御率7・25。17年は1勝2敗、防御率7・13の成績だった。19年からKBOリーグのKTウィズへ移籍し、11勝11敗。今年は斗山ベアーズに移り、20勝2敗で最多勝を獲得した。防御率は4位の2・54で、KBOリーグではトップクラスの投手だろう。

「アルカンタラは現在、巨人と阪神が争奪戦を繰り広げていると聞いています」

 とは、先の室井氏。

「今シーズンはコントロールが良かったですね。特に低めの制球が良かった。ストレートは平均153キロで、最速は158キロ。変化球も多彩で、スライダー、フォーク、ツーシームなど、その日にキレのいい変化球を投げてくるので、バッターからすれば絞りづらい。外国人投手は、クィックモーションができない人が多いのですが、彼は問題ないという評価です。日本のプロ野球に向いているのではないでしょうか」

 投球イニングも、198回2/3とリーグ2位。スタミナもありそうだ。

「アルカンタラは、ポストシーズンでも投げていますが、彼と対戦したコーチの話では、かなり疲れが溜まっていたそうです。これが来季に影響しないといいのですが。今季の年俸は45万ドル(約4680万円)で、高くはありません。どの球団になるかわかりませんが、日本に移籍するのは間違いないでしょう」(同)

 現地では、阪神が有力と報じられている。そのため、韓国メディアは相次ぐ日本への大物助っ人流出を“非常事態”と報じている。

 とりあえず、ロハスは2年前のロサリオのようにならないことを祈るばかりだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年12月16日掲載

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