今年の「M-1グランプリ」 業界通がこっそり教える「4組プラス1」の優勝候補

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“鮮度”不足?

 お笑いが好きな方なら、2019年の「M-1グランプリ」(ABCテレビ制作/テレビ朝日系列)が「神回」と絶賛されたことをご存知だろう。

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 審査員の松本人志(57)が受賞式で、以下のように総括したことが全てを物語っている。

「過去最高って言ってもいいのかもしれないですね。数年前なら誰が出てても優勝してたんじゃないかなっていうぐらいのレベルの高さでした。素晴らしかったです」

 大会が盛り上がっただけでなく、“無名の新人”にスポットライトを当て、スターを発掘することにも成功した。

 しかも、優勝したミルクボーイだけでなく、第3位のぺこぱもブレイクさせてしまった。民放キー局でバラエティ番組の制作に関わるディレクターは、「実は、複数の“新人コンビ”がブレイクというのは、意外に珍しいのです」と指摘する。

「M-1の出場回数がゼロ、つまり初出場というコンビがブレイクすることは、1組ならよくあることです。

 ところが、1回の大会で複数の新人コンビが人気者になるのは、珍しいと言っていいと思います」

データも“珍事”を裏付け

 2002年に開催された第2回大会以降、「初出場で最終決戦に出場したコンビ」を見てみよう。

◆02年 笑い飯(3位)
◆03年 アンタッチャブル(3位)
◆04年 南海キャンディーズ(2位)
◆05年 ブラックマヨネーズ(優勝)
◆07年 サンドウィッチマン(優勝)
◆08年 NON STYLE(優勝) オードリー(2位) ナイツ(3位)
◆09年 パンクブーブー(優勝)
◆10年 スリムクラブ(2位)
◆15年 トレンディエンジェル(優勝)
◆17年 とろサーモン(優勝) ミキ(3位)
◆18年 霜降り明星(優勝)
◆19年 ミルクボーイ(優勝) ぺこぱ(3位)

 リストに名を連ねたコンビは、いずれも高い人気を誇る。だが、3組は08年だけ、2組も17年と19年の2回しかなかったことが分かる。

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