梶谷隆幸が巨人入りで「第二の陽岱鋼」の懸念 広澤克実氏は「プレー中の表情」を心配
チームカラーの怖さ
巨人は12月11日、DeNAの外野手・梶谷隆幸(32)を国内フリーエージェント(FA)で獲得したと発表した。
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今季、梶谷は109試合に出場し、打率は3割2分3厘を記録した。セ・リーグの首位打者はDeNAのチームメイト、佐野恵太(26)が3割2分8厘で獲得。梶谷は僅か5厘差で2位だった。
また19本塁打、53打点は、規定打席に到達したシーズンではキャリアハイとなった。スポーツ紙は「4年総額8億円規模の契約」と報じている。それだけの価値を認めるファンも多いだろう。
Twitterで「梶谷隆幸」を検索してみると、特にDeNAファンが投稿したと思われる激励ツイートが目立つ。
《打率2位と結果で見せたのは素晴らしかったし本当に好きだった。巨人でも頑張ってください》
《14年間ベイを支えてくれてありがとう》
《梶谷が野球を辞めるわけじゃないんだからチームを去っても梶谷隆幸と言う人間をこれからも応援しようぜ!》
ヒゲの問題
ところが、今度は「梶谷隆幸 陽岱鋼」で検索してみると、表示されるツイートは一変する。
《梶谷さようなら。まあ陽岱鋼にならないようにね もう応援することはないでしょう》(註:改行を省略するなどした、以下同)
《陽岱鋼らの様な飼い殺しにだけはなって欲しくない》
《正直陽岱鋼と野上のような末路になりそうなんだが…》
《どうせ活躍できないよ。毎年結果を残せる選手ではない。陽岱鋼みたいになるんじゃ?》
プロ野球ファンの“直感”は、どこまで正鵠を射ているのか、梶谷と同じように巨人にFA移籍した広澤克実氏に取材を依頼した。
「梶谷くんが素晴らしい選手であることは言うまでもありません。とはいえ、懸念材料はあります。彼の魅力は果たして巨人というチームでうまく発揮できるのか、という問題です」
同じような懸念を報じたメディアがある。J-CASTニュースは12月10日、「『巨人軍は常に紳士たれ』は繰り返される 移籍秒読みの梶谷隆幸『ヒゲの寿命』」という記事を配信した。
記事は「巨人軍では常に紳士たれ」という創設者・正力松太郎(1885~1969)の言葉を引用。AERA dotの「巨人でヒゲはご法度」という報道も参照しつつ、「巨人に入団したら、梶谷はヒゲを剃るでしょう」と元スポーツ紙の記者が予測した。
巨人では、ヒゲすら駄目らしい。“紳士たれ”という圧力の厳しさが浮かび上がる。梶谷との相性はどうなのだろうか。
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