不倫スキャンダルから復活のテレ朝「田中萌」も…報道番組で注目すべき5人の女子アナ
秋の番組改編から2カ月が過ぎた。民放各局力を入れる秋の改編にあって、一つ注目したいのが女子アナウンサーの“人事異動”である。そこで局の看板ともいえる夕方~夜の報道番組に新しく起用された女子アナに注目してみた。中でも以下にご紹介する5人は、今後さらに活躍しそうだ。
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まず1人目は、日本テレビの後呂有紗アナだ。後呂と書いて“うしろ”と読む彼女は1996年4月20日生まれ、現在26歳の17年入社組である。今年で入社4年目になるが、これまでは入社1年目の10月から今年9月まで朝の情報番組「ZIP!」(毎週月~金・5:50~)でSHOWBIZのコーナーを担当していたほか、現在も「Oha!4 NEWS LIVE」(毎週月~金・4:00~)水曜日のメインキャスターを担当している。そのため、“朝”のイメージが強かった。バラエティでは金曜深夜24:30~に放送中の「新・日本男児と中居」で進行役を担当している。
つまり報道というよりも情報バラエティ系がこれまでの主戦場だった。そんな彼女がこの秋の改編で夕方の局の看板報道番組である「news every.」(毎週月~金・15:50~)に抜擢(木・金のサブキャスター)されたのだ。後呂アナの特徴は、そのはっきりとした目鼻立ちだろう。“エキゾチック”な“キレイ系”だが、決してキツめではない(ちなみに純正の日本人である)。品があってどこかお嬢さま然とする雰囲気に満ちていて、いるだけで場がパッと明るくなるというか。コメントをひとこと発するにしても視聴者に寄り添う姿勢が感じられ、観るものがホッとひと息つけるような存在となっているのだ。加えて約3年間、朝の番組で培った生番組対応の実力にキラリと光るものもある。番組の最後には彼女が寸劇をしたり、何かひとこと発して終わるパターンが多いのだが、かなりの確率でトンチが利いてもいる。入社4年目となるフレッシュさに今後も期待大だ。
2人目は同じ日テレの市來玲奈アナである。18年に入社し、その10月から人気番組の「行列のできる法律相談所」(毎週日曜・21:00~)の3代目秘書MCとしてお馴染みである。番組冒頭で毎回の番組のテーマを若手アナらしくハイテンションな口調で発表する姿が印象的で、人気アイドルグループ・乃木坂46の元メンバーだけにバラエティに向いているのは当然かもしれない。だが、その一方で入社2年目となる昨年秋からは1日だけ「news every.」の金曜日サブキャスターも担当しており、この秋からは月~水と3日間、サブキャスターを担当するようになった。普段は健康的な笑顔が魅力的な彼女がニュースの内容によってはその笑顔を封印して真剣な表情で原稿に向かう。しゃべりも聞き取りやすい。それでもあるときこんなことがあった。
彼女が“重用”を“じゅうよう”と読んだところ、同番組のメインキャスターである藤井貴彦アナが“ちょうよう”だとささやいたのだが……。当然のように市來アナは“ちょうよう”と読み直したが、実は“じゅうよう”が正解だった。直後に藤井アナは素直に自分の間違いを認め、謝罪したのである。彼女の勉強熱心な一面が窺えた場面だった。日本テレビには杉野真実アナや郡司恭子アナ、笹崎里菜アナといったニュース原稿を読むのが上手い先輩が控えているなか、先の後呂アナ、そして市來アナの若手2人が「news every.」に起用されたことは、会社が期待しているということなのではないか。
安藤アナ、森川アナ、田中アナ
3人目はテレビ朝日の安藤萌々アナだ。彼女は今年入社した新人。4月1日の入社式直前に「グッド!モーニング」(毎週月~金・4:55~)でいきなりデビューを飾ったことで話題になり、同番組では木・金の女性サブキャスターとしてスポーツコーナーや交通情報を担当している。その彼女がこの秋から、リニューアルされた「サンデーステーション」(毎週日曜・21:00~)でもスポーツキャスターを任されることとなったのだ。ロングヘアーがお似合いで、清楚な“カワイイ系”という雰囲気を漂わせているが、実は成蹊大学時代には体育会女子ゴルフ部の主将を務め、ベストスコア78(女性の平均スコアは110程度といわれている)をマークしたスポーツ美女なのだ。つまりゴルフ番組を担当させても余裕で活躍できるし、今後、スポーツ番組のレポーターやMCでも圧倒的な存在感を発揮する可能性が高い。
また、安藤アナは小顔ですっきりした顔立ちにスラっとした抜群のスタイルの良さが印象的で、ついつい目がいってしまうが、その声も“売り”である。透き通った感じで聞きやすいのだ。彼女の「サンデーステーション」での迷場面をあえて挙げると、その日盛り上がったスポーツの名場面をコンパクトに伝える“スポ神”というミニ企画の前フリをしたときのエピソードだろう。得意のゴルフのパターを決めて「スポ神」とコールするだけなのに、なんと3週にわたって外し続けたのである。とはいえ、パワー溢れる若さと体育会系的なお姉さん感も魅力的な安藤アナにこれからも注目していきたい。
4人目はこの安藤アナと「サンデーステーション」で共演している森川夕貴アナである。森川アナといえば今年の6月から「報道ステーション」(毎週月~金・21:54~)の木・金の女性メインキャスターを務めている。清楚で上品で、今年で27歳という若さの割にはしっかりしたイメージを漂わせているせいか、入社以来、報道畑をメインに歩いている。局がリニューアルに力を注いだ「サンデーステーション」の女性メインキャスターに彼女が起用されたのは、やはり「報ステ」でもみせる抜群の安定感を買われたからに違いない。男性メインキャスターとしてコンビを組む小木逸平アナとはかつて金曜日の「報ステ」でも共演しており、息もピッタリだ。とはいえ、平日の「報ステ」と違って、ちょい“はっちゃける”場面がある点も見逃せないところ。例えば11月29日の放送では自身が担当するお天気コーナーのCM前のフリで、「続いてはお天気です。明日の朝は寒さをふっとばせ!」と言いながら拳を前に突き出したこともあった。次の瞬間にCMに入るのだが、その直前にこの彼女のセリフを聞いたスタッフ数人の笑い声が入ったほどであった。
そのままお天気コーナーも明るく爽やかな感じで進行してくれているのは観ているほうも心が温まる。というか、明るくテンション高いのが恐らく彼女の素なのであろう。とにかく今回の『サンデーステーション』のメインキャスター就任で、局が期待する報道の看板アナへの道がまた一歩近づいたとみている。
5人目もテレ朝からの選出となった。夕方の「スーパーJチャンネル」(毎週月~金・16:40~)に加入した田中萌アナである。月・火・金で出演し、サブキャスターとしての役目を果たしている。実は冒頭で順不同に……と書いたが、今回紹介した5人の中で一番の“勝ち組”はこの田中アナだと思っている。というのも、ご存じの人も多いだろうが、彼女は入社2年目の16年12月上旬に、一部週刊誌の報道で先輩男性社員との不倫が発覚してしまい、これが原因となって担当していた「グッド!モーニング」を降板するハメになってしまったからである。
それから画面に復帰したのは翌17年3月下旬のこと。しかもそれも深夜番組であり、ゴールデンタイムのような“いい時間帯”で起用されるはずもなかった。18年4月からこの秋まではインターネットテレビ局ABEMA内のニュースチャンネルABEMANEWSで「ABEMAMorning」(平日7:00~7:40分にかけて配信)でメインキャスターを担当していたほどだ。とはいえ、「ABEMAMorning」では視聴者からのコメントを受けての対応が絶妙だった。素朴で可愛らしい見た目とは裏腹に、実はサバサバしていて男っぽい感じがウケていたのだ。
もともとアナウンス技術が高かったこともあり、「スーバーJチャンネル」では主にストレートニュースを読んではいるが、それ以上にロケ企画での奮闘ぶりが目立っている。ヒット商品や話題のトレンド商品を自ら体験し、人気の秘密をリポートするのである。ただ、やっぱり気になるのが夕方のニュース番組の視聴者層だろう。圧倒的に主婦層が多いため、不倫スキャンダルを嫌う彼女たちの支持が必要不可欠なはずだ。そういう意味では抜擢した制作サイドも一か八かの賭けに出たともいえるのだが、逆にここで結果を出せば、さらに飛躍できる可能性は大ということになる。
以上、5人の女子アナを紹介してきたが、何の偶然か、日本テレビ対テレビ朝日という構図になってしまった。今後のさらなる活躍を祈る。