三浦春馬さん主演「天外者」公開初日 グッズ完売で転売横行 ファン「本当に悔しい」

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 俳優の三浦春馬さん(享年30)が主演を務める映画「天外者(てんがらもん)」が11日、公開された。遺作とあって、各映画館にはグッズを求める人々が朝から長蛇の列。午前中で売り切れが続出し、ツイッターの公式アカウントがおわびを掲載する事態となった。一方で、フリーマーケットアプリ「メルカリ」では、グッズの高額転売が横行。「殺意しかない」とファンの怒りを買っている。

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「100人以上……並んでいる……」

 11日朝、TOHOシネマズ新宿(東京都新宿区)では、開場前からクリアファイル、ポストカード、マスキングテープなどの同作のグッズを求める列ができていた。男性スタッフは「100人以上……ちょっと予想していなかったです……」と言葉を失った。1人各2点までの購入制限をかけていたものの、すぐに完売。

 その後に訪れた春馬ファンの女性(34)は「パンフレット以外はもうなくて。皆さんオープン前から並んでいたんですね……そうですよね……」と肩を落とした。

 イオンシネマ新百合ヶ丘(神奈川県川崎市)でも、午前8時半のグッズ売り場オープンに合わせて、続々と戦士の目をした女性たちが集結。競歩のスピードで売り場に突入し、9時の時点で残り僅か。女性スタッフが「売り場に並んでいる分しかございません。申し訳ありません」と頭を下げていた。

 9時25分の初回上映時間に合わせてきたという女性は「映画を見終わってから売り場に行くのかなと思っていたけど、映画は見ずにグッズだけ狙った人もいたみたい。やられたわ」とこぼした。

公式アカウントがおわび

 全国の上映映画館の多くで、午前中のうちにグッズの品切れが続出。ツイッターでは「#天外者」がトレンド入りし、ネット上には「売り切れで泣いている」や「夜中の3時から並んでいた人がいた」といった悲鳴があふれた。

 ツイッターの公式アカウントは「ご購入いただけなかった皆様には、心よりお詫び申し上げます」とおわびを掲載した。

 完売商品の再販については「来週以降に入荷できるかどうか。お客さまには『未定です』と言うしかない」(都内劇場関係者)という状況だという。

 同作は、近代大阪の基礎を築いた実業家、五代友厚(ごだい・ともあつ)の波乱の人生を描いた群像劇。業界関係者は「主演は人気俳優とはいえ、すでに亡くなっているし、原作もない。配給会社も大手というわけではないので、正直そこまで注目していなかった」と話す。

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