若月佑美、石橋静河、桜田ひより… 秋ドラマで活躍中「若手女優」のここがスゴイ
3人目は…
最後は『24JAPAN』(テレビ朝日系・毎週金曜23:15~)に出演している桜田ひよりである。唐沢寿明演じる主人公・獅堂現馬の1人娘・獅堂美有役の若い女優さんといえばお分かりになるだろうか。
美有は、ドラマのなかで、日本初の女性総理候補・朝倉麗(仲間由紀恵)暗殺を目論むテロリストに誘拐・監禁されている。毎週のように死の恐怖にさらされているのだが、その怯え、恐怖におののく表情が実にリアルなのである。今回の『24JAPAN』で彼女の迫真の演技を観て驚いたという人もいるのではないだろうか。
実は彼女は子役出身で、当時から圧倒的な演技力を発揮しており、業界内では有名な存在だった。最近では『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(日本テレビ系)に主演の天海祐希演じる深山瑤子の1人娘である真実役に起用されたり、『ラーメン大好き小泉さん二代目!』で主人公を演じているなど、テレビドラマファンにとってはお馴染みの若手女優なのだ。
またテレビ朝日系のドラマといえば、彼女は人気刑事ドラマ『相棒』(毎週水曜21:00~)の準レギュラーでもある。演じているのは特命係を目の敵にしている衣笠藤治警視庁副総監の1人娘・市原里奈(かつて衣笠が脅迫された事件があり、そのため、毋の旧姓である“市原”を名乗っている)だ。
里奈はseason15の第11話では殺人事件の目撃者となり、その事件の解決のために犯人を見つけ出して襲われそうになったりしている。さらにseason16の第12話では父親の襲撃事件に巻き込まれ、自分も襲撃されているが、それは機転が利く一方で、その意志の強さから無茶な行動に及ぶことが多いからだといえる。
里奈は意志の強さを瞳の強さで表すことができるという。その瞳を使った表情がときに“ミステリアス”な雰囲気を漂わせていることも魅力の一つなのである。ラストに向けて、ドラマの結末も気になるところだが、3人の演技にもぜひ着目していただきたい。
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