日テレ「幸せ!ボンビーガール」は今田耕司投入でも大ピンチ 消えたMCと演出に原因

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低迷の背景

 一例をご紹介しよう。読売新聞は13年10月、記者がテレビ評を執筆する「試写室」で、「ボンビーガール」を取り上げた。

《貧乏をただただ我慢するというのではなく、女性らしい細やかな工夫で楽しさに変える。見ていて楽しくなる番組だ。貧乏は嫌だが、ボンビーはちょっといいかなという気になる》

 これほどの“優等生”が視聴率の低迷に苦しんでいる。そこで番組は今田をサプライズ出演させたが、視聴率は散々だった。

「ビデオリサーチが調べた関東地区の平均視聴率によると、今田さんが出演した回は個人で4・4%、世帯でも8・0%に終わり、これは番組ワースト3位でした。

 日テレは世帯の視聴率は許す傾向があります。その分、個人視聴率の下限はシビアで5%に設定しています。

『ボンビーガール』は完全に落第点と言わざるを得ません。打ち切りの声は更に高まると思います」(前出の日テレ関係者)

年収180万円

「ボンビーガール」の総合演出を担当し、人気番組に育てあげたのは、日本テレビの清水星人氏だ。その手腕はテレビ業界の枠を超えて注目を集めてきた。

 マイナビニュースは7月18日、「『志村どうぶつ園』『鉄腕DASH』『ボンビーガール』総合演出・清水星人氏が番組で立てる“憲法”と“お客様”の意識」の記事を掲載した。

 清水氏は1966年生まれ。早稲田大学を卒業すると、映像制作会社に入社した。だが仕事の内容に違和感を覚え、農業資材メーカーに転職。ところが、それも疑問を感じて映像制作の世界に戻った。

 フリーランスとしての仕事しかなく、ライターを兼務するも、年収が180万円の時期もあったという。

 たまたまADとして参加していた番組で、アクシデントから編集を担当。これが評価されてフリーディレクターとして頭角を現した。日本テレビの中途採用試験を受けて採用されたのは34歳の時だったという。

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