今年の箱根駅伝は最高視聴率の予感 優勝を争うのは青学など6校 ダークホースは明治大
“応援したいから、応援にいかない。”
来年、正月2日、3日に開催される第97回箱根駅伝のキャッチフレーズだ。コロナ禍により、無観客で開催されることは決定済みだった。とはいえ、正月の風物詩とも言える箱根駅伝の沿道に応援する人がいないなんて、盛り上がりに欠けるのではないか……なんて心配は無用のようだ。
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民放関係者はこう言う。
「むしろ箱根駅伝は歴代最高の視聴率を取るのではないかと、中継する日テレは期待しているそうです。例年、30%近くの視聴率を誇る箱根駅伝は、日テレにとってはドル箱と言っていいほどのキラーコンテンツとなっています。今年は、延べ100万人と言われる沿道の応援がなくなるわけですが、例年より注目が高まるのではないでしょうか。お正月なので在宅率は高いし、スポーツ中継にも飢えている視聴者も多いはず」
10月17日に開催された箱根駅伝予選会の視聴率は、なんと11・2%だった(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯:以下同)。
「箱根駅伝は20校と関東学生連合チームの21チームで争われますが、前回大会の覇者である青山学院大はじめ10位までは、シード権があるので予選会には参加しません。にもかかわらず二桁の数字を取るのは、注目されている証拠と言っていいでしょう」(同・民放関係者)
青学は数字を持ってない?
日テレで中継が始まった87年以降、歴代最高視聴率は前々回(19年)、東海大優勝が5年連覇を狙う青山学院大に逆転し、初の総合優勝を果たした復路の32・1%だ。
「前回(20年)、青学が2年ぶり5度目の優勝を遂げた時には、往路27・5%、復路28・6%でした。うらやましい限りの数字ですが、青学は15年に初優勝して注目され、4年連続優勝もして、すっかり強豪校となった。実は青学が優勝した年は、視聴率が30%を超えていないんです。歴代最高の数字を狙う日テレとしては、他の大学に優勝してもらいたいかもしれませんね」(同・民放関係者)
では、今回の見所を専門家に解説してもらおう。
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