番長「三浦大輔」が横浜の監督に就任 実際は優等生?課題は非情になれるかどうか

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 横浜DeNAの新監督に三浦大輔2軍監督(46)が就任した。生え抜きの監督は17年ぶり、投手出身のOBでは45年ぶりとなる。

“ハマの番長”と呼ばれる三浦のトレードマークは、がっちり固めたリーゼント。“Regent”の和訳は「摂政」だから、監督にうってつけにも思えるが、

「番長なのは髪型だけ。実際は、超が付くほど“いい人”なんです」

 とスポーツ紙デスクが苦笑する。

 球界で“番長”といえば、清原和博が思い浮かぶ。風貌のみならず、やることなすこと不良だった彼はまぎれもなく“番長”だった。

 だが、三浦の場合は、

「過去の言動を思い返しても、不良的な振る舞いや豪快伝説は何ひとつない。むしろ彼は“優等生”ですよ。経営陣に楯突いたりトラブルを起こして困らせたりなんてことは皆無です。彼の入団以来、ベイスターズは親会社が2度も変わっていますけど、その優等生ぶりから、どの親会社からも可愛がられました。だからこそ、入団から引退まで25年もの間“ハマ一筋”を貫くことができたんです」

 そんな三浦の監督就任には、その手腕を危ぶむ声もちらほら。

「一言で言うと優柔不断。それが如実に現れたのが、例のFA騒動でした」

 2008年秋のことである。FA宣言した三浦は、阪神への移籍がほぼ確実となっていた。ところが、ファンからの熱烈なラブコールにほだされ、土壇場で翻意し残留を発表した。

「きっと“嫌われるのがイヤ”なんでしょうね。情に囚われて、大事な決断ができなかった」

 監督業は、全員に好かれることが不可能な稼業。言うなれば、誰かに嫌われる決断の連続だ。

「例えば、入団以来三浦が可愛がり続けているリリーフの山崎康晃(28)。かつては頼れる守護神でしたが、勤続疲労が祟って、今は大スランプに陥っている。いくら目をかけていた後輩でも、使えなければ“決断”は不可欠。はたして“いい人”の彼がそこまで非情になれるのか……」

週刊新潮 2020年12月3日号掲載

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