渡部建はなぜ袋叩きにあったのか、ポイントは「人力舎」と「ベテラン男性レポーター」

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現場管理能力の欠如

 人力舎の不手際を指摘する記事は、いくつか配信されている。ご紹介しよう。

《カメラマンの場所取りは、16時から配布する整理券順としながら、周囲の迷惑になるとの理由で16時前に会場には並べず》(※註1・2:出典などは末尾に記載・以下同)

《17時半に会場に通されてからも、マイクが1本だけだったり、ACアダプターがテレビクルーの分だけでいっぱいになってしまうなど不手際が目立った》(※同前)

《司会進行はおろか所属事務所であるプロダクション人力舎のスタッフは渡部のマネジャーの他はわずか1人で、会見全体の流れを把握していない会場スタッフが報道陣を案内するなど混乱も目立った》(※註3)

《会見後に報道陣に対応したプロダクション人力舎の佐藤憲専務は「弊社にとってこの規模の謝罪会見は初めての事態。スタッフは14、5人で広報もいないので、今後考えていかないといけない」と話した》(※同前)

文春インタビューも逆効果

 会見ではレポーターから「このタイミングで謝罪会見を開いた理由」を訊かれた渡部は、週刊文春のインタビューで謝罪したことで「収束するのでは」という考えがあった、と明かした。

 この記事は週刊文春の7月2日号に掲載されたが、ネット上では文春オンラインが6月24日に配信した「『今でも妻を愛しています』渡部建が独占告白」で“予告編”を読むことができる。

 この記事を読んで驚くのが、冒頭に紹介された発言は渡部ではなく、《取材に同席した所属事務所「人力舎」の玉川大社長》だったことだ。社長の発言を紹介する。

《渡部が直撃取材を受けたとマネージャーから聞いて、(不倫スキャンダルを起こした)他の方々がやってきていることと同じようにするしかないと思っていました。芸人だからいじられて、なんなら(相方の)児嶋一哉が『俺じゃねえよ!』と言うとか、いろんな形を想像していた。その後、事務所に紙(質問状)が届き、『多目的トイレ!? えっ、これ気持ち悪ぃじゃん。種類が違うじゃん』って考えを改めたんです。それで自粛という形に腹が固まった》

 前出の民放キー局の関係者は、これに違和感を覚えたと言う。

「そもそも事務所の社長が同席するというのが異例すぎますし、社長の発言自体、頓珍漢なものだったと言わざるを得ません。

 社長のコメントを読んで、『これなら渡部を許してもいいかな』と思った読者は誰もいなかったでしょう。とてもではありませんが、危機管理ができているとは思えません」

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