文在寅を喜ばせる“媚韓派”の鳩山元首相による、耐えがたい「日本叩き」
“これ以上謝罪しなくてもいい”と言うまでは
11月26日、韓国の“自由言論実践財団”が、沖縄と韓半島がテーマのオンラインセミナーを開催、鳩山由紀夫元首相(73)が基調講演「米中対立時代の沖縄の役割」で登場し、文在寅大統領の支持者におもねる発言を行った。
鳩山元首相は「東アジア諸国間の互いの脅威を減らす努力が必要」「日本が真摯に臨むべきことは正しい歴史認識を持つことだ」と発言し、こう続けた。
「日本の為政者が日本の過去の侵略を美化する発言をすればアジア諸国で昔の記憶が蘇り、日本を脅威と感じる」
「日韓関係は徴用工問題をはじめ歴史をめぐって非常に厳しい状況にあるが、日本が戦争で傷つけた人が、“これ以上謝罪しなくてもいい”と言うまでは謝罪する心を持って続けなければならないという『無限責任論』を理解すれば解決に向かうだろう」
演説のタイトルは、「米中対立時代の沖縄の役割」だったが、朝鮮人元徴用工の賠償問題で日本政府を非難し、文在寅政府の肩を持つ発言を行ったわけだ。残念なことではあるが、鳩山氏だけに想定内のものだった。
鳩山氏は前日にも「韓国日報」が主催したフォーラムで、「日本が1965年の韓日請求権協定で解決したという認識を捨てることが突破口になり、その後に日韓両国が妥協案を模索しなければならない」と話すなど、歴史上のすべての問題は日本にあり、日本の謝罪が日韓関係改善の第一段階だという立場を示した。
鳩山氏は首相退任後、その言動は韓国で賞賛され、多くの韓国人から「常識がある日本人」と呼ばれている。
中でも韓国人に良い意味で衝撃を与えたのは、2015年8月の出来事だった。
韓国人が驚愕した出来事
ソウル市西大門区にある「西大門刑務所」の広場で「日本が韓国を植民地統治していた時代に独立運動をした方々に心から申し訳なく、お詫び申し上げる」と土下座したのだ。
日本の首相経験者が、日本帝国主義時代に朝鮮人独立運動家などを収監した西大門刑務所の跡地を訪問しただけでも異例だったのに、韓国の政治家や記者、市民らが見守る中、土下座して過去の振舞いについて謝罪した行為に韓国人は驚愕したものだ。
また、2018年11月には韓国・京畿道高陽市で開かれたセミナー「アジア太平洋の平和繁栄のための国際大会」に参加し、直前の10月30日に韓国最高裁判所が下した徴用工賠償判決に関連して、「(朝鮮人に)非常に苦しい経験を私たちが強いた」「日本人は謝罪する心を常に持っていなければならない」と発言している。
鳩山氏は政権与党・共に民主党の政治家や文在寅大統領の側近たちと親交し、韓国メディアに頻繁に登場。
安倍内閣の政策を批判して文大統領の政策を擁護するなど、はばかることなく“親韓派” の道を歩み続け、それが極まって現在では“媚韓派”の域に達している。
彼なりの政治的路線なのだろうが、過去に“媚韓派”が日本に存在しただろうか。
鳩山元首相は「日本が真摯に取り組むべきは、正しい歴史認識を持つことだ」と述べたが、国家間の葛藤において、一方のみを過ちとする発想は問題解決に奏功することはない。
さらには末端の政治家ならまだしも、一国の宰相を務めた人が母国を戒め、卑下する発言を日本ではなく韓国で行うことを正しいとでも思っているのだろうか。
他方、鳩山氏が評価する文大統領の政策は国民に、そして極東アジアの平和・安定に寄与してきたのだろうか。
文大統領は独裁者である北朝鮮の金正恩と「平和外交を」と騒ぎ立てたが、何のことはない、今となってはその北朝鮮から嘲弄され、対北朝鮮関係を悪化させた。
また、過去から葛藤を抱えながらも、未来志向的に進んできた日韓関係を破綻に追い込み、国内では経済難、失業放置、不動産政策の失敗などで最悪な評価をされているのだ。
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