MISIA「骨折事故」で責任逃れのTBS “謝罪なし”の文書を書き直し
5千万円近い損失
芸能関係者によれば、
「コンサートはコロナ対策として、キャパの半数の観客を入れ2回転させる予定でした。神戸の国際会館こくさいホールは最大2千人強、大阪フェスティバルホールは3千人弱の会場だったので、チケット代だけでも5千万円近い損失です。会場のキャンセル料、また、バンドや照明、警備など裏方で関わる業者や人も多く、トータルすれば損害額はいくらになるか分からない。この賠償をどうすればいいのか、事務所は悩んでいます。今回は、普段から付き合いのないTBSの報道局との仕事でいつもと勝手が違うらしく、最後は局長と話し合いになるでしょうね」
募るTBSへの不信感。さらに心配されるのは、今年を締めくくる「紅白」出場の可否だ。全治6週間ならギリギリ間に合いそうな感もある。しかし、当のNHK関係者はこう言って不安を隠さない。
「曲も演出もトリかどうかも決まっていない段階です。怪我をされた直後、MISIAさんは腕も上がらない状況だったそうで、今も自宅でコルセットをつけて絶対安静の状態。出場できるのか、まだ確約をいただけていません」
怪我の影響について、ボイストレーニング教室を主宰する上野ヴォーカルアカデミーの上野由紀校長は、
「発声はスポーツと同じで身体のあらゆる筋肉を使います。安静のために身体を動かさず、発声する機会も少ない日々が続くと、声帯まわりや舌の筋肉が硬くなって滑舌が悪くなったり、腹筋が衰えて声量が小さくなったりと、歌手としてのコンディションが一時的に下がってしまう恐れがあるのです」
先の整形外科医は「最悪のケース」としながら、こう指摘する。
「この程度の骨折なら、通常はしばらくすれば元に戻り後遺症も出にくい。しかし、怪我が治っても痛みが残ることはありえます。原因は不明なことが多く、そうなると痛みを避けるために大きく息を吸ったり吐いたりしなくなり、肺活量が落ちていきます。結果、歌唱のパフォーマンスは落ちるでしょう」
5オクターブの音域を誇る歌姫を襲った悲劇。復活は容易ではなさそうだが、当のTBSは責任をどう感じているのか。よもや先のリリースは「賠償逃れ」「訴訟対策」のためではあるまい。
同局の広報に聞くと、
「事故の原因につきましては現在調査をしているところであり、広報リリース作成の経緯や取材、編集上のことについては、かねてから公表しておりません」
と、やはり「白」も「黒」もつけたくないご様子。
一方の所属事務所は、
「紅白歌合戦も含め、年末までにいただいているお仕事を予定通り行えるよう、治療に励んでいます。早くMISIAの元気な歌声を届けられたらと思っています」
11月23日夜に出演予定だったラジオ番組は急遽清水ミチコらが代打を務め、本人は番組後半に、自宅からリモート出演。
かねてプロの声楽家も絶賛する「奇跡の歌声」は師走の茶の間に流れるのか。「紅白」への先行きも未だ「グレー」のままである。
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