眞子さま、ご結婚後の生活設計は 「一時金目当て」と見られてしまう可能性も

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 11月13日、結婚が延期されている眞子さまの「お気持ち」を、宮内庁は文書で公表したが、この「決意文書」を識者はどのように読んだのか。静岡福祉大名誉教授で日本近現代史が専門の小田部雄次氏の見解とは――。

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 眞子さまの結婚への意思が強固だということはよく分かりました。ただその一方、随分とステレオタイプな「お気持ち」だなと感じました。「とにかく結婚します」「諦めません」というのは結構ですが、国民が知りたがっている小室さんのお母様の金銭問題については、何ら説明がありません。例えば“このように解決します”という案などを、一定程度表明してもよかったのではないでしょうか。

 さらに多くの国民が疑問に感じているのは、お二人の結婚後の生活設計です。一般人となった眞子さまには護衛もつかなくなりますが、それでも元皇族ですから国民は引き続き注目します。その時、小室さんはどうやって眞子さまと生計を立てるのか。現在、彼は学生で稼ぎもありません。無職のまま結婚してしまえば、国民からは眞子さまの一時金目当てとみられてしまう可能性もあります。これは国費、つまり我々の税金から支払われるわけですから、しっかりと今後の生活設計について国民に説明すべきではないでしょうか。

 何もお二人の結婚を邪魔したいわけではなく、自由恋愛を妨げるほど無粋でもない。ただ、それらを説明して頂ければ、国民の納得に繋がることは確かです。

 その上で率直に申せば、今回の「お気持ち」は混迷を深めただけだと思います。ご存知の通り現在、安定的な皇位継承に関する議論が始まろうとしています。眞子さまや佳子さまはその議論における当事者でもあり、重要なキーパーソンであるわけです。そのお一人が「圭さんが好きだから」と、自己本位の考えで結婚するのであれば、がっかりしてしまいます。やはりどんな形であれ成年皇族としての社会的責任を背負い、それにふさわしい意思表示をして頂きたかったところです。

静岡福祉大名誉教授 小田部雄次(日本近現代史)

週刊新潮 2020年11月26日号掲載

特集「『眞子さま』結婚宣言で『小室圭さん』圧勝」より

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