秋篠宮さまのご発言「結婚と婚約は違う」の意味とは 「お誕生日会見」で激震
「二人の結婚を認めるということです」
そして、この3問目への秋篠宮さまのご回答に、出席した記者のみならず宮内庁関係者も、「お気持ち」以上の衝撃を受けたのだった。関係者が続ける。
「殿下はまず『お気持ちの尊重』の意味について、ストレートに『二人の結婚を認めるということです』と言い切られました。むろん“結婚容認”を公にされたのは初めてです。そして『二人がそういう意思なのであれば、親として尊重するしかありません』『時期に関しては、これから本人たちが考えるでしょう』とも述べられていたというのです」
ただし、質問の後半に対しては、以下のような趣旨のご回答をなさったという。
〈私は以前“多くの人が喜んでくれる状況”と述べたわけですが、何をもって多いか少ないかというのは、客観的には難しい。この結婚に批判的な人、喜んでくれる人、そして無関心な人など、さまざまいると思いますが、私としては現在、多くの人が喜んでくれる状況にあるとは認識しておりません〉──。
ご結婚をお認めになりながらも、二人を取り巻く状況はなお厳しいと指摘なさったわけである。
秋篠宮家の事情を知る人物が言う。
「殿下は皇室の結納にあたる『納采の儀』には難色を示されながらも、憲法の『婚姻は、両性の合意のみに基いて成立』という条文を尊重され、全面反対の姿勢を打ち出すことはありませんでした。それが今回のご回答でも色濃く表れている印象です。お二人の結婚の意思を否定なさることはすなわち、憲法に反することだと痛感なさっている。いわば板挟みの状態であるといえます」
「結婚と婚約とは違います」
会見では、5問のやり取りの終了後も、結婚問題について質問が続いた。
「毎年、5問のご回答が終わった後、記者には『関連質問』が認められています。これは先のお答えを受け、さらに掘り下げた質問を記者がその場で組み立てて発し、秋篠宮さまにアドリブでお答え頂くというもの。この日は関連質問が全部で3問、うち二つが結婚問題に充てられていました」(前出・宮内庁関係者)
とのことで、
「まず、『殿下は先ほど“多くの人々が納得し、喜んでくれる状況ではない”と仰いました。そうした状況を作るには問題を解決する必要があるとのお考えも、かつて述べられていますが……』といった内容の質問が出たのです」(同)
これに秋篠宮さまは、現在も同じお考えである旨、答えられたという。そして、
「別の記者が『小室さんのトラブルは解決したとは思えない。一般の人に理解してもらうには、当人が説明する必要があるとお考えですか』と問うたところ、殿下は『説明はすべきです』との認識を示されました。さらに『結婚に至るまでには、さまざまな段階があります』と前置きしながら、結びで『結婚と婚約とは違います』と口にされたのです」(同)
間を置かずして、会見は終了したという。
この関係者が続ける。
「最後の部分は実に意味深でした。これまで納采の儀を迎えるために『それ相応の対応』という課題を小室さんに求めてこられた殿下からすれば、課題は依然クリアされていないというご認識。だからこそ、家同士の行事である納采の儀には進めないというお考えは、いまも強いのだと拝察いたします」
[2/2ページ]