生後128日で亡くなった齊藤樟丸君は短くても深く生きた…こどもホスピスの奇跡とは【石井光太】

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――難病の子供たちの「短い人生」を明るく輝かせてあげたい。

 日本全国で、余命の限られた子供たちが夢をかなえ、家族との一生の思い出をつくるための施設ができ上りつつあるのをご存じだろうか。

 イギリスなど欧米に比べて、日本では難病の子供たちの居場所づくりは三十年以上遅れてきたと言われている。だが、ここ数年、日本ではそうした場がいくつも設立されつつある。

 その代表的な施設の一つが、大阪市の花博記念公園鶴見緑地にできた日本初の民間小児ホスピス「TSURUMIこどもホスピス」だ。...

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