沖縄タイムスは“詐欺で逮捕の元社員”をネット上で匿名報道 批判殺到にどう答える?

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重大事件は実名

 もっとも、例外はあるそうで、

《政治家や幹部公務員など公的な立場の人、有名人の事件・事故については実名で報じる場合があります。また、多くの犠牲者がでるなど社会に甚大な影響を及ぼすような殺人や連続強姦、放火、子どもが巻き込まれるような重大事件では、実名で報道することがあります。》

《このような基本方針に基づき、今回の弊社元社員の逮捕については、ネット上では匿名報道としております。》

 つまり、ネット上では詐欺で逮捕されても公人でなければ、実名報道はしないと読める。

 そこで、沖縄タイムスに対し、質問状を送ってみた。回答は、編集局次長名で寄せられた。

Q 事件・事故の報道は紙面では実名、ネット上では匿名を基本方針にしたのはいつか?

A 「2011年に方針を決め、運用しております」

Q どういう容疑で逮捕されると匿名になるのか、具体的な基準を知りたい。詐欺で逮捕された容疑者は、全てネット上では匿名になるのか。

A 「ネットに掲載した『ネット上の匿名報道についてのご説明』の通りでございます」

Q 牧志容疑者を今回、ネット上で匿名報道にしたことで、多くの批判の声が上がったことについては、どう思うか。

A 「弊社に寄せられたご意見は真摯に受け止めております」

 どうもスッキリしない回答なのである。説明責任を果たせずして新聞社を名乗る資格なし。

週刊新潮WEB取材班

2020年11月24日掲載

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