高級フレンチ「ひらまつ」創業者、経営陣から追放され裁判 泥沼訴訟の裏側とは
“我が子同然”の会社を提訴
高級フレンチレストランとして知られる「ひらまつ」。パリへの出店後、国内にも店舗を増やし2010年に東証1部上場を果たすなど飛ぶ鳥を落とす勢いだ。ところが、異例の上場企業代表兼オーナーシェフとして、長らくひらまつを率いた平松博利氏が、我が子同然のはずの会社に対して法廷闘争に乗り出す事態となっている。一体何があったのか――。
(以下は「週刊新潮」2020年11月5日号掲載の内容です)
***
2016年、当時64歳の平松氏は社長を突然辞任し、取締役でもない「会長」へと退いた。...