日本発の最新がん治療が世界の主流に? 不要な抗がん剤を回避、患者ごとに合った治療が可能に
首尾よく早期発見に成功し、手術で患部を取り除いたはずでも、生き残った極小がんによって再発したり転移したりするリスクは、常につきまとう。治療を逃れたこれらのがん細胞(術後微小残存病変)が力を強めて暴れ出せば、患者の生存率はとたんに低下してしまうのだ。
こうしたリスクに立ち向かうべく、国立がん研究センターはさる6月10日、微小ながんを対象にした「個別化医療」(患者の体質や病状に合わせた治療)の実現を目指すプロジェクトを立ち上げたと発表した。この計画は「サーキュレートジャパン」と名付けられ、国内外約150の医療施設の協力を得てスタート。...