太宰府・主婦暴行死事件、11回相談も県警は放置 桶川事件の教訓は活かされず 

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 九州ではしばしば、佐賀県警を“さばけんけい”と呼ぶという。事件がうまくさばけないことを揶揄しているのだ。いま、福岡地裁で裁判進行中の「太宰府市主婦暴行死事件」でも……。

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 昨年10月20日、福岡県太宰府市の駐車場で主婦の高畑(こうはた)瑠美さん(当時36)の遺体が車から見つかった事件。事件前、佐賀県警は、瑠美さんの身の危険を案じた家族による相談を放置していたのだ。

 遺体を車で運んだとして、同乗していた男女3人を死体遺棄の疑いで逮捕したのは福岡県警。...

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