オリンパス元役員に600億円の賠償命令 支払いを逃れる可能性も

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〈最初の動議は、ウッドフォード氏の社長、CEOおよび代表取締役からの解任の提案です。ウッドフォード氏には一切の発言を許可しません〉

 元オリンパスCEOのマイケル・ウッドフォード氏が書いた『解任』(早川書房)には、取締役会で菊川剛会長(当時)からクビを告げられるシーンが出てくる。粉飾を追及しようとし、逆襲されてしまったわけだ。2011年10月のことである。

 ところが、その4カ月後、東京地検特捜部が逮捕したのは菊川氏ら日本側の役員だった。捜査で明るみに出たのは、歴代経営陣が手を染めていた巨額の損失隠しである。...

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